【海外テニス】ジョコビッチが若手選手へ警告「私とナダルは君達のキャリアを少し狂わすかもしれない」

 

BIG3の一員として君臨するノバク・ジョコビッチは、これまで長年にわたりテニス界を支配してきた。しかし彼は、安易に次世代の選手たちへ自分のポジションを譲る気は全くないようだ。sportskeedaが報じている。

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歴史を振り返ってみると、フェデラー、ナダル、ジョコビッチのBIG3は、2005年以降に開催された71回のグランドスラムのうち59回を制しており、彼ら以外に優勝したのは、マラト・サフィン、フアン・マルティン・デルポトロ、アンディ・マレー、スタン・ワウリンカ、マリン・チリッチ、ドミニク・ティエム、ダニール・メドベデフ、カルロス・アルカラスの8選手しかいない。

しかし、昨シーズンはフェデラーの引退に加え、最年少でATP世界ランキング1位に上り詰めたアルカラス、新人王を受賞したホルガ・ルーネなどの若手選手の台頭もあったため、世代交代の始まりを感じるファンは多いだろう。だが、ジョコビッチ自身は道を譲る気は全くないらしい。アデレード国際での会見で、ジョコビッチは次のように語っている。

「長年にわたり、多くの才能ある選手たちが現れ、私たちトッププレーヤーに挑戦するのを見てきた。おそらく、ナダルと私が、彼らのキャリア計画を少し混乱させることになるとは思うけど、いつまで続くかわからないなりに頑張ってみるよ」

加えてジョコビッチは、苦難の年となった昨年を振り返った。

「アルカラスが昨シーズンに成し遂げたことは、我々のスポーツにとって非常に印象的で歴史的なことだ。彼はすでに世界No.1。これ以上高いハードルはないし、すでにグランドスラムを制覇しているのにまだ若い」

「アルカラスとルーネは、これからたくさん結果を残すと思う。それからフェリックス(・オジェ・アリアシム)も直近5、6ヶ月でおそらく人生最高のテニスをしていた。ルーネやアルカラスがいるせいで、フェリックスについてはあまり語られないけど、彼はこの2人と肩を並べるにふさわしい選手だし、(ローレンゾ・)ムゼッティもまた、自分のゲームをまとめ上げ、自信をつけ、成長している選手だと思うよ」

国外追放を受けたオーストラリアへ帰還し、ファンたちからも温かい歓迎を受けているジョコビッチ。自身の庭とも言える全豪オープンでは、タイトル奪還が期待される。

(画像=https://www.instagram.com/djokernole/)