【ATP/テニス】メドベデフがツアーを回る際の経済事情を告白。「負けた月はチームを維持する固定費がキツい」

 

テニスはとても魅力的なスポーツだが、その反面プレーするための参入障壁が大きい。特に金銭面では、ボールがあれば誰でも出来るサッカーなどと比べると、どうしてもラケットのチューニング費用やコート代がネックとなり、富裕層のスポーツというイメージが未だに付いてきて回る。アフリカの貧困国でテニスユーザーを獲得できないのは、間違いなくこれが原因だ。

 

また、資金繰りに苦しむのは一般ユーザーだけでなくプロ選手達も同じなようで、世界ランキング2位であるメドベデフが、フランスのメディアle10sportのインタビューで、ツアーを回る際の彼の経済事情について赤裸々に答えていた。今回はそれを紹介させていただきたい。

 

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メドベデフはこれまでのキャリアで13個ものタイトルを獲得しており、約2億ドルもの賞金を稼いでいる。加えて、スポンサーからの副収入なども含めれば、彼はツアーの中でも裕福な選手の部類に入るはずだが、それでもトレーナーやコーチの雇用代といったチームの維持費はかなり痛手なようだ。

 

「リアルに話すと、グランドスラムで優勝した月は一瞬で300万ドル稼ぐ事もできるよ。でも、トーナメントで早期敗退を繰り返すような月は5万ドルも稼げないのが普通だ。それなのに、チームを維持するためには固定費を払い続けなければいけない。トレーナー、フィジカルトレーナー、時には怪我に応じて医師や理学療法士も雇う必要が出てくる。さらに言うと、彼らには実力に応じたボーナスも支給しなければいけない。もちろん、お金を払うのが嫌ならチームを持たなければいい。でも、それだと試合で結果を出す事が不可能になるんだ」

 

今シーズンは自身初のグランドスラムタイトルを手にし、実力に見合った多額の賞金を手にしたメドベデフ。しかし、当たり前かもしれないが、それら全てを自分の私欲を満たすために使うことは出来ないようだ。今年のメドベデフは最高のシーズンを送っただけに、来シーズンへの期待値は当然高い。全豪オープンでの彼の活躍が楽しみだ。

 

(画像=medwed33)