技術、気質、精神的なタフさは、テニスで成功するための重要な要素だが、フィジカル面はあまり表立って語られることは少ない。そこで今回は、テニスの歴史上、最も運動能力の高いテニス選手を10人を紹介させていただきたい。sportskeedaが報じた。
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10位:ダビド・フェレール
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ダビド・フェレールは、グランドスラムのタイトルを獲得していない無冠の王者としてしばしば評価されている。2013年の全仏オープン決勝進出がキャリアのハイライトとして思い出されるが、20年にわたる選手生活の中で、彼は734試合を勝ち抜いている。
2019年に引退したフェレールは、その運動神経と最後まで諦めないスピリット精神で特に有名だった。ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチといったBIG3たちには苦戦したものの、小さな体であらゆるボールに喰らいつく強靭な試合運びは、多くのファンを魅了した。
9位:アンディ・マレー
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アンディ・マレーは、未だ現役の数少ない元世界No.1選手の一人だ。現在世界ランク85位の34歳は、3つのグランドスラムを含む46のシングルスタイトルを獲得している。
マレーのプレーは、お世辞にも美的センスに欠ける泥臭いものだが、強靭なフィジカルを活かしたディフェンス力で、あらゆる選手たちと互角に渡り合ってきた。股関節の手術後は、以前と同じような動きを取り戻すことはできていないが、オフェンス重視とされる現代ツアーに適応できるか注目だ。
8位:ジョー・ウィルフリード・ツォンガ
What a highlight reel 🤩
— ATP Tour (@atptour) April 17, 2020
Wishing @tsonga7 a very happy 35th birthday! 🎉 pic.twitter.com/ygv9Id3z66
ジョー・ウィルフリード・ツォンガは、ツアーの歴史上、最も恐るべきビッグヒッターであり、ネットへのプッシング力も兼ね備えていることから、機動力も高い選手だと言える。
かつてトップ10入りしたこともあるツォンガは、今年の全仏オープンで引退することを明言したばかりだが、彼の全盛期のフォアハンドには、フェデラー、ジョコビッチ、ナダルすら手に負えない瞬間が存在した。純粋なパワー比べであれば、間違いなくツアートップクラスだろう。
7位:ピート・サンプラス
King of the Slam Dunk 👑
— Tennis TV (@TennisTV) August 12, 2021
Happy 50th birthday to the one and only Pete Sampras! pic.twitter.com/2XjDMrlJYl
ピート・サンプラスは、芝のサーフェス上で史上最高の選手の一人として広く知られている。50歳となった彼が持つ14個のグランドスラムのシングルタイトルは、ナダル(21)、フェデラー(20)、ジョコビッチ(20)に次ぐ多さだ。
サンプラスの身体能力は、シグネチャームーブである『ダンクスマッシュ』を見れば一目瞭然だ。もちろん、コート上でのフットワークも申し分ない。タフなボールを回収し、見事なウィナーを放つことで知られている。
6位:パラドーン・スリチャパン
Happy birthday to former World No. 9 Paradorn Srichaphan! 🇹🇭pic.twitter.com/0t4Hk7Z9nK
— ATP Tour (@atptour) June 14, 2020
パラドーン・スリチャパンは、錦織圭が頭角を表す前に活躍していたアジア界のトッププレーヤーであり、タイ人として初めて世界のトップ10にランクされた経歴を持つ。
右手の故障に悩まされ、1997年から2007年までの約10年間という、比較的短いキャリアだったが、2000年代前半には5つのシングルスタイトルを獲得していた名選手だ。スリチャパンは、パワフルなベースラインプレーと強力なサーブを武器とした。
5位:ドミニク・ティエム
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ドミニク・ティエムは、パワフルなストロークを軸にオールコートで活躍できるユーティリティを持っている。特に、彼のコートを突き刺すような片手打ちのバックハンドは、鍛え上げられた胸筋と足腰がなければ実現できない代物だ。
4位:グリゴール・ディミトロフ
Supreme athleticism 😱@GrigorDimitrov takes to the air for an acrobatic smash! 🙌#CincyTennis pic.twitter.com/OnonkYifdw
— Tennis TV (@TennisTV) August 17, 2018
グリゴール・ディミトロフは、トレードマークの片手打ちバックハンドと、柔らかい体を活かしたスライド力が持ち味の選手だ。ラケットタッチも優れていることから、ハイライト動画では常連の選手でもある。
加えて、フェデラーに似たプレースタイルを持つことから『ベイビーフェデラー』の愛称で親しまれるディミトロフは、コート外でも人気が高い。
3位:ノバク・ジョコビッチ
Insane athleticism & incredible drama 😱
— Tennis TV (@TennisTV) February 28, 2020
Djokovic vs Monfils was EPIC pic.twitter.com/xZ77Daqk9i
ノバク・ジョコビッチは、スポーツ史上最高のオールコートプレーヤーであり、最強のリターナーとして広く知られている。
ジョコビッチの機動力は随一で、彼からウィナーを取ることはとても難しい。足腰の柔軟性、優れた運動能力を生かしたフットワークは、コート上の死角をゼロにする。
2位:ラファエル・ナダル
Unreal athleticism and hitting incoming 🥵
— Tennis TV (@TennisTV) March 19, 2022
Nadal and Alcaraz produced *this* on the #IndianWells practice court before the tournament…
(via @NateWalroth @tennis_point_US) pic.twitter.com/HFDnpdeDqS
ラファエル・ナダルは、ジョコビッチと同様、間違いなくスポーツ史上最高の選手の一人だ。今さら書くまでもないが、クレーコートでのプレーで、彼の右に出るものはいない。
ナダルといえば、長年のライバルであるフェデラーを苦しめてきたエッグボールが思い浮かぶが、強烈な体幹がなければ、あそこまでのスピン量を確保することはできない。まさに驚異的なフィジカルを持つと言える。
1位:ガエル・モンフィス
WALKING HIGHLIGHT REEL 🎬@Gael_Monfils feeling himself at the #MiamiOpen pic.twitter.com/apMuZY2IRH
— Tennis TV (@TennisTV) March 26, 2022
ガエル・モンフィスは、間違いなくテニス界で最も運動能力の高い選手だ。驚異的な運動神経、柔軟性、パワーヒッターとしての実力は申し分ない。
どこに打ち込んでもボールを返してくるモンフィスのプレーは、対戦相手からすると恐怖だ。とっさの閃きでサーカスショットを繰り出すこともあり、ファンとしても見ていて飽きない選手の1人だ。
(画像=https://www.instagram.com/iamgaelmonfils/)