ナダルのコーチであるモヤが特別インタビューに応じる「彼の試合はアメリカ映画だ」

 

ラファエル・ナダルが、全豪オープンで21個目のグランドスラム・タイトルを獲得してから、早くも2週間が経ったが、ファンとしてはまだ、ナダルの栄光についてまだまだ議論をしていたい気持ちがある。そんな中、彼のコーチであるカルロス・モヤが、puntodebreakのYoutubeチャンネルに登場し、今後のナダルの方向性について詳しく語った。

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ナダルが全豪を制覇した試合のモヤの感想

「ラファが達成しているすべてのことに敬意を払わずにはいられない。勝利はもちろんだけど、逆境をいかにして乗り越えるか、試合中にいかにして戦術を変えるか、ツアー内で屈指のフィジカルを持つメドベデフにどうやって勝つか、など様々な試行錯誤が印象に残っているよ」

「改善すべき点もあるけど、誇れる結果だと言える。1ヶ月前に大会に参加した時の状況を考えると、プレーのレベルは素晴らしいものだった」

メドベデフに追い詰められたナダルの状況について

 
 
 
 
 
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「3セット目のゲームカウント3-2での0-40は、ほとんどマッチポイントみたいなものだったけど、ナダルの場合は、最後まで何が起こるかわからない。彼はポイントを重ね、ゲームとセットを同点にすることができ、それがスコアボード上でのカムバックの始まりとなった」

「どの時点でカムバックが始まるのかは、後になってから気づくものだよね。第2セットは、内容としてはラファが優勢だったと思うけど、そのアドはスコアボード上で具現化される必要があった。だけど彼は、同じレベルにいる選手に対しても、十分に勝てることを示せたと思う」

モヤが感じるナダルの魅力

 
 
 
 
 
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「ナダルが求めているのは、競争力を持ち、進化し続けることだ。確かに、歳を取るにつれて、体格やスピード、爆発力は失われていくけど、その分スマートになり、状況に応じた対処ができるようになる」

「私はいつも、ラファはコート上で最も知的な選手の一人で、プランBやプランCを持つことに最も適応している選手だと思っている。相手に亀裂やわずかな隙間があって、そこから侵入できると判断したら、それを見て、読んで、ゲットする。メドベデフとの決勝戦は、その最も分かりやすい例で、最初は悪くても、少しずつ変わっていくんだ。彼の中には、世界のトップと戦えるアドレナリンがあるんだ」

モヤはナダルの試合をストーリーとして楽しんでいる

 
 
 
 
 
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「歴史上、ラファと同じような状況を生き抜き、脱出できたアスリートは片手の指で数えられるほどだ。マイケル・ジョーダン、タイガー・ウッズ、あとはノバク・ジョコビッチのように。あの遺伝子、あの競争力、来るもの拒まずという感じが記憶に残るんだ」

「もし、この大会に脚本があったとしても、現実の方が良い結果になっていたはずだ。ハッピーエンドに至るまで、その変化を体験できるのは素晴らしいこと。まるでアメリカ映画みたいだったよね」

モヤが考える今後のナダルの目標

 
 
 
 
 
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「2016年に彼と契約してから、私は中長期的なビジョンを持っていた。彼とは長年の付き合いだから、どこに改善の余地があるかは既に知っていたよ。キャリアを伸ばしたいのであれば、リスクを取らなければいけない。だからこそ、ナダルは常に変化を受け入れることができたんだ」

「ナダルは、自分の達成してきた記録に満足しているけど、もしグランドスラムタイトルが21回で終わり、ジョコビッチが25回獲得することになっても、彼は同じように満足するはずだ」

(画像=rafaelnadal)