【ATPカップ】メドベデフを倒したウゴ・アンベールについてどれくらい知ってる?

 

ウゴ・アンベールは、先日行われたATPカップのフランス対ロシア戦で、メドベデフを相手に衝撃のアップセットをやってのけた。第1セットを落としたものの、力強いメンタルで窮地から這い上がり6-7(5), 7-5, 7-6(2)のスコアで、世界2位相手に勝利したのだ。

しかし、この勝利は、彼にとって大物選手に対する初めての勝利ではない。実際アンベールは、トップ10の選手を相手に6勝4敗の好成績を残している。今回は、影に隠れながら着実に成長をしている23歳のアンベールについて、sportskeedaが報じた内容を元に紹介させていただきたい。

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アンベールは怪我でテニスを辞めようとしていた

 
 
 
 
 
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ウゴ・アンベールはフランスのプロテニスプレーヤーで、1998年にメッツで生まれた。彼は、父親がテニスをするのを見て、5歳のときにテニスを始めた。そんな家族の影響もあり、アンベールは若い頃から、テニスを人生の職業にしたいと考えていたようだ。

しかし、アンベールは順風満帆なテニス人生を過ごしてきたわけではない。あまり詳しいことは明かされていないが、アンベールは、ジュニア時代に”成長に伴う怪我”で1年半ほどテニスがプレーできない状態に陥ったことがあるのだ。彼は2019年のインタビューで、以下のようにコメントしたことがある。

「成長期の怪我を1年半近くも引きずっていた。もうテニスはやめようと思ったこともあった。だけど、自分の成長を実感することがとても好きだったから、改善されてきている、またプレーできる、と思ってプレーを続けたんだ。自分は強い理想像を持っていたからね」

アンベールはズベレフも倒したことがある

 
 
 
 
 
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怪我を乗り越えたアンベールは、当時ジュニア世界ランキング18位まで上昇し、その後2016年にプロへと転向した。パワフルなサーブ、フラットなストローク、フロントコートでの巧みなプレーなど、多彩なプレーでランキングを上げ、2019年のウィンブルドン選手権では4回戦に進出して、ついに3年越しの大ブレイクを果たしたのだ。

アンベールの最初のATPタイトルは、2020ASBクラシックで、同胞のブノワ・ペールを倒した時に獲得したものだ。しかし、アンベールのキャリアの中で最も大きな勝利の2つは、ハレで開催された2021年ノーベンティオープンで、アンドレイ・ルブレフとアレクサンダー・ズベレフを破った試合だろう。彼は同大会を優勝し、自身初のATP500タイトルを獲得することに成功している。

アンベールはフランス期待の若手

 
 
 
 
 
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テニスの長い歴史の中で、フランスはずっと強豪国だった。モンフィスやガスケ、ツォンガと言った名プレーヤー達がベテランとなり、引退も近づいている中、アンベールのような若手の出現は、同国のテニスファンにとってとても誇らしいことだろう。彼には今後も着実に成長してもらい、フランスの誇りを守り続けてもらいたい。

(画像=ugohumbert)