優勝候補の一角とされていたアレクサンダー・ズベレフが、カナダの新鋭であるデニス・シャポバロフに、全豪オープンの4回戦でストレート負けを喫した。ノバク・ジョコビッチが出場をキャンセルした事で、タイトル獲得だけでなく、世界ランク1位への栄冠も目の前に見えていただけに、今回の敗北はファンのみならず、あらゆる解説者やレジェンド達からも失望の声が聞こえてきている。tennisheadが報じた。
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ビランデルはズベレフに対し支配力の欠如を指摘
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人気解説者であるマッツ・ビランデルは、今回のズベレフの敗戦により、彼がロジャー・フェデラー、ノバク・ジョコビッチ、ラファエル・ナダルのように、支配的な選手にはなれないと感じたようだ。
「ズベレフは、BIG3が見せつけてきたような、圧倒的な強さを発揮することはないだろうね。なぜなら、今日の試合（シャポバロフ戦）を見ていると、正直なところ、彼がトッププレーヤーだとは思えなかったんだ。ツアーを支配するような資質は、まだズベレフには見られない」
ズベレフは長らく次世代のリーダーと称され、フェデラー、ジョコビッチ、ナダルを継ぐ後継者として期待されてきた。しかし、24歳となりツアーの中堅となった今でも、未だにグランドスラムタイトルを獲得する事が出来ていない。ビランデルは加えて、ズベレフの世代は群雄割拠の時代になると予想した。
「この世代からBIG4は生まれないだろう。10人くらいの選手が交代で優勝するような時代が来ると思うよ。ズベレフ、フェリックス・オジェ・アリアシム、マッテオ・ベレッティーニがそれぞれ分け合うだろうね」
ベッカーはズベレフへアグレッシブになることを要求
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ビランデルだけでなく、同郷ドイツのレジェンドであるボリス・ベッカーも、ズベレフに対して厳しい意見を述べた。
「非常に残念だよ。ズベレフは自分のスタイルを見つけることができず、アグレッシブにプレーする事が出来なかった。試合が始まった時から、シャポバロフが常に一歩先を行っているように感じたよ」
「シャポバロフは生き生きとしていたよね。逆に、ズベレフがあんなに消極的だったのを見たのは久しぶりだ。テニス選手は、例え悪いプレーをしてしまったとしても、努力を続けて、魂をコートへ残さなければならない。ズベレフはそれができなかった」
「ズベレフが世界1位になるという夢は一旦お預けになった。彼はあそこで敗北した意味を考えなければいけないよ」
ここまでのベッカーの発言を聞いて、もしかしたら、世界3位であり去年のATPファイナルズ優勝者であるズベレフに対して、厳しいコメントが並んでいると感じる方もいるかもしれないが、彼は全豪オープンが始まる前に「自分は新たなBIG3の1人だ」と主張していたこともあり、格下であるシャポバロフに敗れ、期待外れな結果となってしまったズベレフに失望した関係者は多い。
しかし、ズベレフはこんな敗北で止まる男ではないだろう。今シーズンはまだ始まったばかりであり、グランドスラムを制覇するチャンスもまだあと3回ある。今後の彼の活躍に期待だ。
（画像＝alexzverev123）
