【ATP/テニス】40歳の”若者”フェデラーに引退する気は全くないのか?【海外記事和訳】

 

ここ数年に渡り、フェデラーは慢性的な膝の怪我に悩まされている。彼の復帰時期や、怪我の詳細については全くメディアに露出してこないが、実際の本人はどのように考えているのか?

 

おそらく、世界中のフェデラーファンが恐れているのは、このまま2度とコートに立たずに、彼が静かに引退してしまう事だろう。しかし彼の膝の状態次第では、そんな心配をするのは杞憂なのかもしれない。海外大手テニスメディアのTennis.comに載っていた考察記事によると、フェデラーの復帰に関してはまだ不透明な部分が多いが、彼自身の意志で引退する可能性自体はまだ低そうだ。

 

【参考記事】https://www.tennis.com/news/

 

今やテニス界の代表的なアイコンであるフェデラーは、今後のキャリアで様々な道を選択することが出来る。公式にお別れツアーをしてもいいし、彼が創設したレーバーカップを基盤にビジネスに専念してもいい。というより、痛みを抱えている膝を酷使してまでカムバックするより、テニス界の後世に献身する方がよっぽど賢明な判断だとまで言える。

 

しかしそれでも、おそらくフェデラーはまだ引退しないだろう。何故なら彼は8月にインスタグラムで投稿した声明の中で、以下のようにコメントしていたからだ。

 

「(今年の3月にドーハで)復帰をした理由の1つは、大きな大会で強い選手とまた戦い、できればまた勝ちたいという気持ちを取り戻したからだよ」

 

 
 
 
 
 
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前回の膝の手術によって、生まれたフェデラーのツアー離脱期間は約1年程だ。なのに彼はまだ大きな大会、つまりマスターズやグランドスラムで勝ちたいという、強い気持ちを絶やしていなかった。そんな男が、このまま素直に引退するなんてことあるだろうか?

 

ただ、1つ懸念点もある。彼のチャレンジ精神がいくら燃え盛っていようと、彼の膝自体がテニスをプレーすることに耐えうるかどうかだ。事実フェデラーは今シーズン、ウィンブルドンへ膝の調子をピークに持っていくために、ローランギャロスを4回戦で棄権したが、それでもウィンブルドンで膝を壊した。念には念をと出場制限したのに関わらずだ。ちなみにフェデラーは、手術後の声明で、以下のように語っている。

 

「確かにこの年齢でもう1度手術をするのが、どれだけの挑戦なのかは分かっている。でも誤解しないで欲しいのは、私は現実的であるということだ。」

 

フェデラーの戦友とも言えるナダルも怪我に苦しんでいるが、ぜひ来年のウィンブルドンでは彼ら2人の対決が見られることを祈っている。