【海外テニス】元ナイキディレクターがジョコビッチの市場性低下を危惧?「ブランドはクリーンなアスリートを選ぶ」

 

テニス界のBIG3は、その強さだけでなく、世界的な広告塔としても強いインパクトを持っている。特に、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルは、キャリアを通じて大手スポーツブランドのナイキと密接な関係を築いたことで有名だが、一方のノバク・ジョコビッチは、一連のコロナ騒動が災いし、ラコステとの関係が解消される寸前まで追い込まれた過去がある。

これが原因で昨シーズン、広告市場におけるジョコビッチの価値が危惧されたことは記憶に新しいが、この度ナイキの元ディレクターであるマイク・ナカジマ氏が、最近発売された共著『The Roger Federer Effect』の中で、BIG3の市場性について言及した。sportskeedaが報じている。

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フェデラーとナダルがナイキと契約した10代の頃から、その後何年も一緒に仕事をしてきた過去を持つナカジマ氏は、ジョコビッチ本人が持つブランド力について次のように語っている。

「(ジョコビッチは)史上最も成功したテニスプレーヤーになれるかもしれない。しかし、彼の周りにはいつも暗雲が立ち込めている。まるで、自らが望んでいるかのようだ」

「USオープンでラインジャッジにボールをぶつけて失格?確かに全くありえないことじゃない。でも、なぜいつもノバクの周りだけあのようなことが起こるのだろう?コロナウイルスのワクチン接種もそうだ」

「ブランドは、常に論争の的になるようなアスリートと、クリーンなイメージのアスリートを比較した時、どっちを選ぶだろうか?」

ナカジマ氏の意見はかなり厳しいものとなっているが、スポーツプロが発表した『2022年最も市場価値のあるアスリート』のリストで、事実ジョコビッチは46位に甘んじており、彼がこれまでに残してきた実績のことを考えると、物足りない数字なのは間違いない。ジョコビッチのネガティブなイメージが、広告市場にこれ以上広がらないことを祈るばかりだ。

ちなみにナカジマ氏は、フェデラーとナダルの市場性については次のように言及している。

「ラファは、世界で有数の高給取りの選手になりたいとかは考えていないはずだ。本人は気にしていないと思うよ。ラファはラファで、非常に上手く立ち回っているし、他に何も必要ないと思う」

「逆にロジャーは、マーケティングされることを望んでいたから、さまざまなブランド、オーディエンス、消費者グループにアピールしていたよ。彼のマネージメント会社は、素晴らしい仕事をしたよね。ロジャーはどんな人間が相手でもアピールすることができる。そしてスポンサー側の人間も、ロジャーが真実しか言わないと確信しているんだ」

(画像=https://www.instagram.com/djokernole/)