【ATP/テニス】ズベレフがツアースケジュールに物申す。「最終戦が終わった後10日間しか休暇が取れない」

 

今年は東京オリンピックで金メダルを獲得し、現在はイタリアのトリノで開催されているATPファイナルに出場しているアレクサンダー・ズベレフ。彼は初戦を見事白星で飾り、テニスファンの間からは、2018年以来のタイトル獲得を期待されている。

 

そんなズベレフも、今シーズンは数々の大会に出場し、多忙の日々を過ごしてきた。一見してみれば、彼には無尽蔵の体力が備わっているようにも思えるが、シーズンも終盤の今は、さすがに疲れが溜まっているようだ。ドイツのテニス情報サイトtennis netが報じている。

 

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元々、ATPの過密なツアースケジュールは、他のプロスポーツリーグと比べても問題があるとされてきた。ファンからすれば、約1年間を通してずっとテニスを観戦できるというのはメリットでしかないが、選手側の目線で考えてみると、ATPファイナルに出場した8人の選手達のオフシーズンは、次の年の1月に開催される全豪オープンまでの約1ヶ月間しかない。ズベレフは、彼の最終戦後のスケジュールについて以下のようにコメントしている。

 

「体を回復させるのには、最低でも2ヶ月間は必要だ。でも僕は、モルディブで10日間しか休暇が取れない。トレーニングは12月の初めから再開するよ。全豪オープンに合わせて体の状態をピークに持っていくには、3週間ちょっとじゃ足りないからね」

 

彼がこのように、自分の消耗具合をオープンにすることは、ツアーの実態を知る上で良いことかもしれない。しかし、本人は自分の疲労度を踏まえた上で、来シーズンに向けて熱い思いも抱えているようだ。

 

「来年はグランドスラムで優勝したい。もちろん、他のトーナメントでポイントを稼ぐことの方が重要だけど。グランドスラムを1つ優勝しただけじゃ、ランキング1位にはなれないしね。でも、僕はもう25歳だし、両立していきたい」

 

今のツアーの勢力図を見れば、ズベレフがグランドスラムを取る可能性は十分にあるだろう。ぜひ彼には、休息と練習のバランスをうまく取ってもらい、リフレッシュした状態で新シーズンを迎えてもらいたい。