2022年シーズン、ダニール・メドベージェフは16週間にわたって世界ランキング1位になり、ATP史上18番目に長い世界王者となった。現時点ではランキング6位まで落ちているが、リズムを取り戻した現在は18連勝中であり、不調から見事なカムバックを果たしている。そんなメドベージェフが取材で、1位になったことにより受ける巨大なプレッシャーと、その対処法について語った。sportskeedaが報じている。
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フェデラーと比較され、現在バズり始めているズベレフ戦のスマッシュについて語るメドベージェフ。こんなのリアルでやられたら心が萎えるww pic.twitter.com/zWL5m1QnUE
— モリス@海外テニス情報 (@Morris2009USop) March 15, 2023
メドベージェフは、トップランカーになるとSNS上でアンチが増えると指摘し、どんなに謙虚な人物であろうと、誰でも嫌われる可能性があると述べた。
「確かに、プレッシャーは簡単に対処できない。大きな期待がかかっているからね。だけど、プレッシャーは自分に多くのことを教えてくれた。たとえば、20歳でツアーに参加したばかりの頃は、SNSが大好きで、自分自身についてのすべてのコメントを読んでいたよ。ファンが、『彼はいい結果を残すだろう』とか『あいつは悪い選手だ』とか言っているのを見れば、それに反論したくなるものだよね」
「世界王者になると、確かに多くのアンチを引き寄せる。それが普通だよ。ノバク・ジョコビッチは多くの嫌がらせを受けている。ラファエル・ナダルや、ロジャー・フェデラーみたいな人物でもゼロではない。『どうしてそんなことするんだ』と思うよ。憎しみを向けてはいけない」
「そして、プレッシャーは私に教えてくれた。自分にもっと集中して、自分の周りの親しい人々にフォーカスすることが、後悔せずに真実を守る唯一の方法だとね」
メドベージェフは、ランキング1位になってからの数週間、本来の強さを発揮することができずに、結局はランキング1位を譲ることになった。常に大きなプレッシャーと戦い続けなければいけないテニスツアーは厳しい世界だが、それでもメドベージェフは王座奪還へ向けて歩みを進めるだろう。今後の活躍に期待したい。
(画像=https://twitter.com/WeAreTennis)