【WTA/テニス】エマ・ラドゥカヌの今シーズンの獲得賞金が大阪なおみとラファエル・ナダルを上回る。

 

今年のUSオープンで、イギリス人女性としては44年ぶりとなるグランドスラム制覇を果たした19歳のエマ・ラドゥカヌ。そんな彼女が、今シーズンの目覚ましい活躍にふさわしい額の報酬を手にしたようだ。essentiallysports.comが報じている。

 

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長かったテニスシーズンも終わりを告げ、NBCスポーツのWTA獲得賞金ランキングが例年通り発表された。

 

(出典元=scores.nbcsports.com

 

このランキングの一番の目玉は、間違いなくエマ・ラドゥカヌだろう。彼女は今シーズン、わずか7つのトーナメントにしか参加していないのにも関わらず、ランキングではなんと3位という高ランクに位置付けた。この順位は、今シーズンの全豪オープンを制した大阪なおみや、WTA1000にランク付けされているローマで優勝したイガ・シフィオンテクよりも上である。

 

また、ラドゥカヌが獲得した賞金総額の280万3036ドル(約3億2000万円)という数字は、怪我でツアーを離脱したとは言え世界的なスターであるラファエル・ナダルや、元世界ランク8位のディエゴ・シュワルツマンといったビッグネーム達よりも高いものとなった。

 

しかしラドゥカヌは、USオープンでの栄光を手にした後、軽度のスランプに陥っている。ニュークイーンとして出場したインディアンウェルズ、トランシルバニアOP、リンツOPでは全て早期敗退をしてしまい、彼女は一発屋なのでは?という声が上がってきたのも事実だ。ただ、予選からグランドスラムを制覇した史上初のプレイヤーということで、去年にローラン・ギャロスを初制覇したシフィオンテクよりも注目度が高く、周りからのプレッシャーも大きかったことは考慮すべきである。

 

まだ19歳と若いにも関わらず、現在世界1位のアシュリー・バーティのような豊富なテクニックを併せ持つラドゥカヌ。彼女には今後、さらなるビッグタイトルを獲得するチャンスが数多く訪れるはずだ。決して結果を急ぐ必要はない。時間をかけて、ゆっくりと成長して行けば、間違いなく偉大な選手となるだろう。

 

(画像=@EmmaRaducanu
(金額は2021年12月6日時点のもの)