キツマノビッチの生い立ちまとめ【コーチは一体誰?仲のいい選手は錦織?】

 

昨シーズン、ミオミル・キツマノビッチは14勝26敗の成績を収めたが、彼は今シーズンすでにそれを超える17勝をあげ、そのうち2勝はトップ10の相手(マッテオ・ベレッティーニ、フェリックス・オジェ・アリアシム)に勝利という急成長ぶりを見せている。

今年のマイアミでは、カルロス・アルカラスをあと一歩のところまで追い詰めたことからも分かる通り、キツマノビッチのポテンシャルは計り知れない。そこで今回は、彼の生い立ちをtennismajorsの記事を元に紹介させていただきたい。

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13歳で家を出たキツマノビッチ

 
 
 
 
 
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キツマノビッチが、本格的にプロを目指し始めたのは13歳の時で、叔母のタニャと一緒に、ベオグラードの実家からマイアミのIMGアカデミーへ若くして入ることとなる。

「多くのものを犠牲にしたよ。僕の10代は平凡なものではなかったけど、(家を出た)価値はあった」とキツマノビッチは語るが、彼はアカデミーで多くの友人を作り、また最高の選手たちに囲まれたことで大きくスキルアップすることに成功した。興味深いのは、元世界ランキング4位の錦織圭と仲がいいことだ。

「よく圭とは話をするんだ。彼はとてもいい人で、頼りになるんだよ」

キツマノビッチのスランプ

 
 
 
 
 
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キツマノビッチは、ジュニア時代に世界ランキング1位を達成し、ジュニア全米オープンで決勝進出、オレンジボウルでの優勝など、大きな成功を収めたが、プロへ転向してからはパッとしない成績が続いた。

そして、2020年のキッツビューエルで初タイトルを獲得した後、キツマノビッチは、自分の可能性を最大限に引き出すため、元世界3位のダビド・ナルバンディアンをコーチに招聘した。さらに、バボラからダンロップにラケットを変えたことで、失っていた自信と労働意欲を取り戻すことに成功した。

「フィジカルの準備は万全で、高いレベルのテニスをコンスタントに再現できるようになったんだ。コート上での考え方も良い方向へ変わってきたし、ダビドには感謝しているよ。以前のゲームプランは一面的だったけど、今はプランA、B、Cがあると感じるんだ」

キツマノビッチのジュニア時代を知っている人は、彼が試合中にネガティブなコメントを喋り、自分のファミリーボックスに愚痴をこぼす傾向があったことを知っているはずだ。しかし今では、ほとんどネガティブな感情を抱くことなく、落ち着いた試合運びをしている。

キツマノビッチの今後の課題

 
 
 
 
 
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キツマノビッチの今後の課題は、サーフェスへの適応力だろう。クレーコートでも、得意のハードコートと同じように動けるかどうかが、キャリアに大きく影響するのは間違いない。

加えて、サービスのクオリティを上げることも必要だ。特徴的なフォームから繰り出される彼のサーブは、パワーはあるがバリエーションが少なく、攻め手に欠ける。

現在キツマノビッチは、キャリアハイの世界38位につけている。まだ22歳ということもあり、伸び代も十分だ。セルビアにはジョコビッチという偉大な先輩が存在するが、キツマノビッチには彼の後釜としてテニス界を盛り上げてもらいたい。

(画像=https://twitter.com/atptour/status/1517156345753055233)