【知ってる?】アルカラスのサーブ戦術3選【実践可能】

 

カルロス・アルカラスは、ここ数カ月で目覚ましい成長を遂げた。2022年のマイアミ・オープンではあらゆるシナリオに適応し、フロリダで優勝した史上最も若いテニスプレーヤーとなった。しかし、最も興味深いのは、その勝利の鍵を握ったのが最も苦手とされるサーブだったことだ。そこで今回は、アルカラスのサーブの戦術について3つほど紹介させていただきたい。puntodebreakが報じた。

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アルカラスのサーブ戦術:ボディを多用する

 
 
 
 
 
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アルカラスは、ボディへ高回転のサーブを多用し、ファーストサーブの確率を高める傾向がある。ボディへのサーブは、ベースラインの内側へ踏み込んでくる選手にとって、対応が難しい非常に厄介なコースの1つだ。実際にマイアミでは、片手バックを使うステファノス・チチパスに対して、とても効果的に作用していた。

アルカラスのサーブ戦術:アド側のキックサーブ

アルカラスのアドバンテージ側からの展開は素晴らしい。彼はキックサーブで相手をコートの外側へ追い出すために、わざとダブルスのポジションでサーブをすることがあるが、放たれるボールの弾道は強烈なものだ。

アルカラスの強みとして、ドロップを使った展開力が挙げられるが、キックサーブでスペースを生み出すこの戦術があってこそ、彼のドロップも活きるのだろう。体が大きく、俊敏性に優れない選手(フベルト・フルカチュやマリン・チリッチ)に有効なゲームプランと言える。

アルカラスのサーブ戦術:サーブ&ボレー

マイアミの決勝で戦ったキャスパー・ルードとの試合で、アルカラスはサーブ&ボレーを有効的に使った。彼はこのセットプレーを11回使い、全てでポイントを獲得した。

昨シーズンのパリ決勝で、ノバク・ジョコビッチがダニール・メドベデフにしたように、アルカラスはネットを狙うことで、ルードが打てるエリアをミリメートル単位まで小さくすることを実現した。

アルカラスは、これら3つの戦術を活用することによって、弱点であるはずのサービスゲームを有利に展開した。彼のテニス選手としての完成度は、もはやティーンエイジャーとしての器を超越していると言える。今後のキャリアがとても楽しみだ。

(画像=@carlitosalcarazz)