フェデラーのサーブを世界一のコーチが分析【最も優れているのは〇〇の使い方】

 

過去10年間、セリーナ・ウィリアムズのコーチを務めている”The Coach”の愛称で有名なパトリック・ムラトグルーが、自身のインスタグラムで、ロジャー・フェデラーのサーブの魅力について詳細に語った。sportskeedaが報じている。

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ムラトグルーはまず、フェデラーが背中を右に捻り、相手に背中を見せるような形でサーブを打っていることを指摘した。彼によるとこれは、生まれつき左目を優位に使っているからこそ可能なスタンスなのだと言う。

一方、アレクサンダー・ズベレフのような右目優位の選手は、相手の動きがわからなくなるため、同じようにひねる動作ができないそうだ。

「フェデラーのサーブで特徴的なのは、動作の開始時にかなり右を向いていること。背中がネットに向いているのがわかるくらいだ。これによって、動きの幅や体の回転が大きくなる」

「左目優位で、ボールとコートの両方を見ることができるからこそ、あのようなスタンスが実現できるんだ。右目優位の選手、例えばアレクサンダー・ズベレフは、ボールとコートを見失うから、このポジションは使えない」

次にムラトグルーは、フェデラーがトスを上げる際、単にボールを投げるのではなく、ボールを上に誘導していることを解説した。

「彼のトスに注目すると、ボールを投げるのではなく、上に誘導していることに気づくはずだ。これは非常に安定したトスを維持するのに役立つ。トロフィーポーズが完成するまで、腕は上がったままだ。そして、ラケットのヘッドを背中に落とし始め、肩の動きを助けるために引き下げる」

加えて、ムラトグルーはフェデラーのグリップの握り方についても言及した。

「フェデラーの手首がいかにリラックスしているか注目して欲しい。ラケットが背中と平行に下がっているが、これは手首が緩んでいないとできないことだ。だから的確な打点の頭上でボールを打つことができる」

世界一美しいフォームとも称されるフェデラーのサービスには、学べるポイントがいくつもあることは間違いない。ムラトグルーの解説を元に、自分のプレーに取り入れてみてはいかがだろうか?

(画像=rogerfederer)