【ATP/テニス】ナダルが自身の運営するアカデミーの卒業式に出席【感動スピーチを紹介】

 

先日の全仏オープンで22個目のグランドスラム・タイトルを掲げたラファエル・ナダルが、自身が開設したラファ・ナダル・アカデミーの卒業式に出席した。sportskeedaが報じている。

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ナダルは、卒業を迎えた33名の生徒に向けて、以下のようにスピーチした。

「今の流行は即時性が重視され、忍耐や辛抱はあまり評価されないことを私は知っています。何か欲しいものがあるとき、私たちは携帯電話を手に取り、購入したり、記事を読んだり、必要な情報を得たりすればいいのです」

「しかし、今日、私は皆さんに、人生における最大の目標は、ある日突然に達成されるものではないことを思い出してほしいのです。闘い、もがき、倒れたときに学ぶことによって達成されるのです。私は、皆さんが素晴らしいプロフェッショナルになり、良い人間になることを確信していますし、それが最も重要なことです」

「しかし、私は経験上、皆さんには予期せぬ瞬間や、すべてを疑いたくなるような失望が待ち受けていることもお伝えできます。そんな時は、家族や恋人、信頼できる人たちに頼れば、自分の夢や目標が何だったのかを思い出し、再びその夢を見ることができます。失敗しても、立ち直り、再び戦う術を知らなければ、それは悪いことにしかなりません」

「何度も何度も転ぶことがあるでしょう。でもその時こそ、思い通りにならないことがあることを謙虚に受け止めなければならないのです。短期的な物事を求める社会で、私は時代遅れになった2つの美徳、すなわち謙虚さと忍耐力を再確認することを好むのです。忍耐強く、粘り強く、あきらめない楽観主義があれば、人生で多くのものを得ることができます」

「しかし、この美徳はすぐに身につくものではなく、毎日の活動の中で身につける必要があることもお伝えしておきます。時間を守る、必要な練習をする、毎日勉強する、親を尊敬し従う、友人に寛大である、周りの人に寛容である…。このような小さな積み重ねが、あなた方をより良いプロフェッショナルに、そして社会にとって素晴らしい人間にするのです」

同アカデミーからはキャスパー・ルードという名選手も輩出されており、今や後継の育成という面でもテニス界に貢献を果たしていると言えるナダル。卒業生たちは皆、彼の言葉を胸に今後の人生を歩んでいくことだろう。

(画像=https://www.instagram.com/rafanadalacademy/)