【入手不可能】ジョコビッチの使用ラケットに隠された秘密【公式カスタムスペックを公開】

 

ツアーで活躍する選手の中には、自身のプレーに合わせてラケットをカスタムする選手も存在する。そして、ノバク・ジョコビッチもその中の1人だが、彼のラケットにはあるカラクリがあるそうだ。sportskeedaが報じている。

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ジョコビッチの使用ラケットはSpeed Proじゃない?

 
 
 
 
 
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現在ジョコビッチは、PT113Bと呼ばれる型番のフレームを採用したHeadラケットを使用している。コアなテニスファンからすると、この時点で違和感を感じるかもしれないが、彼が使っているラケットはHead Graphene 360+ Speed Proのカラーリングをしているにも関わらず、性能は全く違うラケットを使用していることになる。

実は、この矛盾にはHeadとの契約が絡んでいる。ジョコビッチは、新作のラケットをアピールするために、マーケティング上の理由から本来の型番とは違う塗装がされたラケットを使っているのだ。ちなみに、PT113Bのフレームを採用したラケットは、長い間小売用ラケットの生産には使われていない。

ジョコビッチがラケットを現行のモデルにカスタムした理由

 
 
 
 
 
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2009年にジョコビッチは、それまで愛用していたWilsonからHeadのラケットに乗り換えた。しかし、2018年、深刻な肘の問題が原因でスランプに陥ったことをきっかけに、彼はラケットを現在のモデルへカスタムすることになる。

この時期、パートタイムでジョコビッチのコーチをしていたアンドレ・アガシは、ジョコビッチにRPNYテニス(ニューヨークのテニスショップ)のラケット技術者ローマン・プロケスと連絡を取り、Headの協力を得ながらセットアップを微調整した。

主な変更点は3つで、スイングウェイトを370gから360gに軽量化し、ラケットの長さを27.1インチに伸ばし、ストリングパターンを18×20から18×19に変更したのだ。ジョコビッチの使用しているPT113Bの詳細スペックは以下の通りとなる。

スイングウェイトを減らし、ラケットの長さを少し伸ばしたことで、ジョコビッチのサーブはよりスピードアップし、肘への負担も軽減された。プロケスとHeadは最高の仕事をしたと言えるだろう。

(画像=https://www.instagram.com/djokernole/)
(スペック表=https://www.sportskeeda.com/tennis/news-what-racket-novak-djokovic-use-has-ever-changed-racket-manufacturer?ref=homepage)