ロジャー・フェデラーにとって、6つのタイトルを持つ全豪オープンは、最も成功した狩場の1つだ。特に2017年、決勝でラファエル・ナダルを破って獲得したタイトルは、伝説の復活劇として多くのファンが認知している名試合だろう。しかし、この時掲げたトロフィーを、フェデラーがあだ名を付けて大切にしていることについて知っている人間は少ないはずだ。sportskeedaが報じている。
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2019年ロンドンでディナーを楽しんでいるナダルとフェデラーとフォニーニとティエム。普段はクールなフェデラーが大爆笑している瞬間を見れる貴重映像。pic.twitter.com/Bfwpcj3BAw
— モリス@海外テニス情報 (@Morris2009USop) December 10, 2022
優勝後にフェデラーは、当時のニューヨーク・タイムズの取材に応じており、トロフィーをオーストラリアのレジェンド選手であるノーマン・ブルックスに因んで “ノーマン “と名付け大切に扱っていることを明かした。
「”ノーマン “と呼んでいるんだ。一緒に食事をしたこともあるし、多くの時間を過ごしたよ。レプリカトロフィーだけど、それでいいんだ」
フェデラーがノーマンにかける愛情は人間並だ。彼はスイスに戻ってから、ノーマンと一緒にアルプス山脈の最高峰の一つであるマッターホルンの頂上まで登山したこともあり、本当の友達のように扱っている。
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ちなみに、彼はこの登山を実行した理由について、以下のように語っている。
「ノーマンと登山するというアイデアは、エルネスト・ベルタレッリから得たんだ。エルネストが本当にやったかどうかは知らないけど、私はとてもクールなアイデアだと思った」
「オーストラリアのような遠いところから、わざわざ故郷のシンボルにトロフィーを持ってくるなんて誰も考えないよね。もう、友達みたいなものだよ。お互いを知ることができた」
スイスの大富豪エルネスト・ベルタレッリは、2003年にスイスのヨット競技アメリカズカップで優勝し、その後、マッターホルンの頂上でトロフィーを掲げようしていた。どうやらフェデラーは、ここからインスピレーションを得たらしい。
数々のタイトルを獲得し、多くのテニスファンを虜にしてきたフェデラー。彼は今後も大切な友人であるノーマンと一緒に楽しい時を過ごすに違いない。
(画像=https://www.instagram.com/rogerfederer/)