【ATP/テニス】ルブレフのコーチって一体どんな人?【元世界ランク29位の敏腕】

 

淡々とライジングフラットを打ち込むストロークで、ツアーを席巻しているアンドレイ・ルブレフ。そんな彼がtennismajorsの取材に応じ、コーチであるフェルナンド・ビセンテとの関係について語った。

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ルブレフのコーチであるビセンテって誰?

カジュアルなテニスファンからすると、ビセンテの名前はかなりマイナーかもしれない。彼はATPツアーに参加していた元プロ選手で、キャリアを通じてタイトルを3つ獲得し、世界ランクも最高で29位まで上り詰めた実績のあるコーチだ。過去には、現在ラファエル・ナダルのチームに入って活躍しているマルク・ロペスを指導していたこともある。

ルブレフとビセンテのコーチと教え子を超えた関係

そんなビセンテと2013年からコンビを組んでいるルブレフ。彼はビセンテのことをかなり信頼しているようだ。

「彼のすべてが好きだ! 他のコーチと比べても、彼はリアルなテニスを知っていると言えるし、それを経験している。ビセンテは、僕がコート上で賢明な判断をしているかどうか、多くのコーチが見抜けないようなことも知っているんだ」

「それとは別に、彼はとても謙虚で、一緒にいて楽しい人だ。いつもジョークを飛ばしてくれるし、場の空気を和ませ、緊張をほぐすのが上手なんだ。プライベートでも仲がいいよ。僕は彼を尊敬し、彼の話に耳を傾けている。コートの外では、僕たちは家族のようなものだ。コーチに対してここまで言えるのは、ほんの一握りの選手だけだと思うよ」

近頃の活躍により、今はカルロス・アルカラスとフアン・カルロス・フェレーロの師弟関係が話題となることが多いが、ビセンテとルブレフのコンビもかなり順調だと言える。

ルブレフが語る今後の課題

続けてルブレフは、自分の今後の課題についても言及した。

「ゲーム面では、もっと細かいところに手をつける必要がある。例えば相手のスライスとか、より多くのボールをコートの中へ返せるように、より良い感覚を身につける必要があるんだ。ツアーの中にはディフェンシブな選手もいるけど、彼らはかなり攻めにくいボールを打ってくるから、自分のプレーはそういうショットに対して弱い面があるんだ」

「あとは、もっと自信を持って前に出る必要がある。短いボールが来ても、不安でネットに出られないラリーが多いんだ。ネットに出ても、気持ちが入らない時もある。頭の中でその壁を破らないと」

本人が話すように、プレーのバリエーションを増やすことができれば、ルブレフのテニスは手がつけられないものになるだろう。また、ルブレフの弱点といえばセカンドサーブが真っ先に挙げられるが、本人はどのよに捉えているのだろうか?

「セカンドサーブはもっと速くする必要がある。そうすれば、ブレイクもされにくくなるし、大きなアドバンテージになるはずだ。練習だと、セカンドサーブも強く打てるし、ダブルフォルトもほとんどしないから、やっぱりメンタル的な部分も関係してると思う」

「プレッシャーを感じる場面、特に30-30とかブレイクポイント、アドバンテージになった時は、それを取りに行くのが怖くなることがあるんだ。自分自身に “Just do it “と言い聞かせないとね」

コート上でのエネルギッシュな姿勢が魅力のルブレフ。ビセンテと共に成長を続けていけば、ネットへ積極的にアタックしていくルブレフが見れる日も来るかもしれない。今後に期待だ。

(画像=https://twitter.com/EFEdeportes/status/1341011970007445504)