レイバーカップで、引退試合を終えたロジャー・フェデラーは、ライバルであり親友でもあるラファエル・ナダルと共に涙を流した。彼ら2人が手を握り合い慰め合う姿は、瞬く間に世界中へ拡散されたが、この瞬間をカメラに収めた著名な写真家が、シャッターを切った時の心境を振り返った。sportskeedaが報じている。
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Never seen anything like that in tennis 👬 and never will again.
— Ella Ling (@EllaLing23) September 24, 2022
The end of the golden era.
Goodbye Roger and well played, Sir. @rogerfederer @RafaelNadal @LaverCup @CanonUKandIE @ShutterstockNow #letsholdhands #thelastdance #RF pic.twitter.com/rbtjVe483f
写真家のエラ・リンはCNNの取材に応じ、以下のように答えた。
「こんな瞬間が来ることは分かっていた。何を期待すればいいのかは分からなかったけど。ロジャー(フェデラー)がインタビューや家族の話をするときに感情的になることは知っている。感情を表に出すことや、涙を流す瞬間がくることは察知していたけど、これほどとは思わなかった」
「ロジャーとラファはベンチに一緒に座っていたから、私は2人に集中していた。選手たちが周りを囲んでいた。ロジャーがだんだん感情的になり、泣き出しているのが見えた。ラファは彼の隣にいたけど、ロジャーに顔を向けることができず、必死に泣かないようにしていたのを覚えている」
リンによれば、フェデラーが本能的に親友のナダルへ慰めを求めたように見えたそうだ。
「ロジャーは気持ちを共有する友人を求め、ラファが足に置かれた彼の手を握ったんだと思う。ギュッと握ったんだ。画像だけではどれくらい繋いでいるか分からないと思うけど、おそらく30分くらいは握っていたんじゃないかな」
個人競技であるテニスにおいて、選手同士の友情を目にすることは貴重だ。それだけに、フェデラーとナダルが感情を爆発させる姿を見守っていたリンにとっても、心に残る瞬間となったに違いない。
(画像=https://twitter.com/EllaLing23)