フェリックス・オジェ=アリアシムは、先日ロッテルダムで行われた対談で、テニス界への道を切り開いた有色人種のプレーヤーたちに、大きな敬意を表した。sportskeedaが報じている。
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テニスジャーナリストのマイク・マッキンタイア氏と対談したアリアシムは「黒人歴史月間」の重要性について語った。黒人歴史月間は、差別と戦ってきた重要な人物や、過去の出来事を記憶するために、アメリカとカナダで毎年2月に祝われているものだ。
自身もブラックの血を引くアリアシムだが、彼はテニス界における有色人種のパイオニア達へ、とても大きなリスペクトを抱いていると語った。
「テニス界には、アーサー・アッシュ、ヤニック・ノア、ウィリアムズ姉妹など、偉大なパイオニアがいる。このような方々のおかげで、私はテニスというスポーツを高いレベルでプレーできると信じ、夢を見ることができるんだ」
日本では感じることが難しいが、テニスは世界的に白人のスポーツとして認識されてきた歴史がある。そんな中、アッシュが有色人種として初めてグランドスラムを制覇したことがきっかけとなり、後を追うようにノア、現代で言えばウィリアムズ姉妹、モンフィス、ツォンガ、大阪なおみと言った歴史に残るプレーヤー達が誕生してきた。
アリアシムは、コート上の新星であるだけでなく、コート外でも子供達のロールモデルになるような選手だ。ロッテルダムで初タイトルを獲得したことからも分かる通り、彼が先人達のキャリアにゆっくりと近づいていることは間違い無いだろう。彼のキャリアが、どのような輝きを放つようになるのか楽しみだ。
(画像=felixaliassime)