【ATP/テニス】ジョコビッチとキリオスの饒舌バトル3選【アドリアツアー】

 

ノバク・ジョコビッチとニック・キリオスは、犬猿の仲として有名だった。ウィンブルドンでの振る舞いを見る限り、今でこそ2人の関係は良好だが、かつてはキリオスがジョコビッチに喰ってかかる形で、幾度かメディアを騒がせたことがある。そこで今回は、彼らが言い争って起きたトラブルを3つほど振り返っていきたい。sportskeedaが報じている。

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2019年:キリオスのポイントブランクポッドキャスト

『No Challenges Remaining』というポッドキャスト番組のインタビューで、キリオスはロジャー・フェデラーとノバク・ジョコビッチについて以下のような意見を述べたことがある。

「彼(ジョコビッチ)には、好かれたいという病的な強迫観念があるように感じるんだ。彼はロジャーのようになりたいと思っている。試合後に、観客に向けてキスをするのがとても嫌な感じだ。マジで不愉快だよ」

このキリオスの発言に対して、ジョコビッチは以下のようにアンサーを返している。

「キリオスには何を言えばいいんだろう。彼は本当は悪いやつじゃないと思う。彼がなぜこのようなことを明言するのか、注目を集めたいのか、それとも何か動機があるのか、私には分からない」

2020年:ジョコビッチのアドリアツアー

コロナウイルスのパンデミックがピークに達していた2020年5月、キリオスはアンディ・マレーとInstagramでライブセッションを行い、以下のように発言した。

「あなた(マレー)はジョコビッチより優れていると思うよ。ジョコビッチは俺のサーブでドッジボールをしてたけど、あなたは叩いてウィナーにしていた。ジョコビッチは避けようとしていたけど、あなたは光のようなリターンを返したんだ」

この発言からしばらくして、ジョコビッチはコロナ禍にも関わらずエキシビションマッチを企画し、参加したボルナ・コリッチ、グリゴール・ディミトロフ、ビクター・トロイツキ、ゴラン・イバニセビッチ、ジョコビッチ自身、そして妻のエレナがコロナに感染した。この件に関してもキリオスは以下のように言及している。

「彼は我々のスポーツのリーダーの一人だ。すべてのテニスプレーヤーの手本とならなければならないという点で、技術的には我々のレブロン・ジェームズ(NBAを代表する選手)なんだ。世界的な大流行が起きている時に、彼がやったことは、適切なタイミングではなかった」

「誰にでも間違いはあるし、時には道を踏み外すこともある。俺たちは同僚で、お互いに競争し、同じスポーツでプレーしている。誰も彼(ジョコビッチ)に責任を持たせていなかった」

「誰もが少しは道を踏み外すけど、彼はただ引き下がるだけで良いよ。俺は、メディアに注目されたくてこういうことをしているわけじゃない。これは俺が育ってきたモラルであり、俺は自分の役割を果たそうとしただけなんだ」

2021年:ヘラルド・サン紙のインタビュー

キリオスは同紙の取材の中で、ジョコビッチが史上最高の選手ではないと発言したことがある。

「ノバクがどれだけグランドスラムで勝っても、彼は俺にとって偉大な選手にはならないだろう。彼とは2度対戦したけど、もし彼が俺に勝てないなら、史上最も偉大な選手ではない」

キリオスのこの発言に対して、2021年の全豪オープンでジョコビッチは以下のように答えた。

「コートの外では、正直言って(キリオスを)あまり尊敬していないんだ。以上だよ。彼に対するコメントも、彼自身の私に対するコメントも、彼がやろうとしていることも、本当にもう何もないんだ」

もちろんキリオスは、このコメントに対してすぐに反応を示した。

「彼のコメントを読んだら、コートの外では俺を尊敬していないと言っていた。もし『コート上の彼を尊敬していない』というのであれば、それはそれで納得がいく」

「なぜなら、彼がコート上での俺の振る舞いに同意していないのなら理解できるし、過去にしたことのあるいくつかのふざけた行為には俺も同意するからだ。でも、コートの外でどうして俺を尊敬できないのか、よく分からない」

「パンデミックの時には、物資が手に入れられなかった人たちに車で食料を届けた。俺は自分の行動に対して非常に慎重だった。誰にもウイルスを広げたくなかったんだ」

「でも、ノバクはマジで変わった猫みたいなヤツなんだ。テニス選手としては最高だが、パンデミックの最中にシャツを脱いでパーティーをするような奴だ。そんな奴から手を引けるか。それが俺にとって一番嫌なことなんだ」

(画像=https://www.instagram.com/k1ngkyrg1os/)