今年の全豪オープンでは、ラファエル・ナダルがエイドリア・マンナリノを相手に、キャリア最長のタイブレークを戦ったことが話題となったが、グランドスラムで最も長かったタイブレークは、一体どの試合で行われたものなのだろうか?今回はランキング形式で、7つの熱きタイブレークを紹介させていただきたい。sportskeedaが報じた。
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7位:ジョン・マッケンロー vs ビヨン・ボルグ
#TENNIS50th Anniversary Moment No. 24: 1980, The War of 18-16: Borg & McEnroe at Wimbledon. https://t.co/lsZuMFGSXY pic.twitter.com/iQBo41px2K
— TENNIS (@Tennis) December 31, 2015
時は1980年のウィンブルドン決勝。この試合ではビヨン・ボルグがジョン・マッケンローを5セットで破り、自身10回目のメジャータイトルを獲得した。そして、この試合の第4セットに行われたタイブレークは18-16のタイブレークで、ウィンブルドンでは史上3番目に長いものとなった。
しかし、マッケンローは激闘となったタイブレークを勝ち取ったにも関わらず、その後に7つのチャンピオンシップポイントを逃してしまい、ボルグが3時間53分に及んだ試合を1-6, 7-5, 6-3, 6-7(16), 8-6で勝利した。ちなみに翌年のウィンブルドンでは、マッケンローが決勝でディフェンディング・チャンピオンだったボルグを4セットで破り、自身3度目のグランドスラム優勝を果たし、リベンジしている。
6位:ジョン・イズナー vs ヤルコ・ニエミネン
John Isner’s 19-17 tie-break win in the 1st set against Jarkko Nieminen was the 2nd longest men’s tie-break in #Wimbledon history
— Wimbledon (@Wimbledon) June 26, 2014
2014年のウィンブルドンで、第9シードに位置付けられたジョン・イズナーは、2回戦でヤルコ・ニエミネンと対戦した。結果的にイズナーは7-6(17), 7-6(3), 7-5のスコアで勝利したのだが、第1セットに行われた途方もないタイブレークは、ウィンブルドン史上2番目に長い記録となっている。
イズナーはタイブレークで5つのセットポイントを逃したが、ニエミネンは彼の強烈なサーブの前に屈し、ストレートで敗北した。しかし、イズナーも3回戦ではフェリシアーノ・ロペスを相手に1-3で敗れており、行われた4セットの内3セットがタイブレークとなった。
5位:デニサ・サトラロワ vs ジョアンナ・コンタ
The 19-17 1st set tiebreak between Allertova & Konta marks the longest tiebreak in the history of the tournament, for both men/women. #RG15
— Roland-Garros (@rolandgarros) May 25, 2015
2015年の全仏オープンの1回戦で、初のグランドスラム本戦デビューを飾ったジョアナ・コンタは、デニサ・サトラロバに7-6(17)、4-6、6-2の僅差で敗れた。驚くべきことに、元世界ランキング4位のコンタは、全仏オープンで史上最長のタイブレークを戦った選手なのだ。
ちなみに、第1セットのタイブレークは、グランドスラムの女子シングルスというカテゴリでは最長の記録だ。残念ながら、勝利したサトラロバは勝利を生かすことができず、2回戦のツベタナ・ピロンコバとの対戦で敗れてしまったが、タフな試合を戦いきった彼女には拍手を送りたい。
4位:ロレンツォ・ソネゴ vs テイラー・フリッツ
A 30 minute tiebreak. Yes, you read that right. 🤯
— Roland-Garros (@rolandgarros) October 2, 2020
Match point number 7⃣ proves lucky for Lorenzo Sonego who closes out Fritz 7-6 6-3 7-6(17).#RolandGarros pic.twitter.com/AbHLikTpbi
ロレンツォ・ソネゴは、テイラー・フリッツをローラン・ギャロス史上最長のタイブレークを経て破ったことがある。先述したコンタとサトラロバの壮絶な戦いから5年後、2020年の全仏オープン3回戦で、第27シードだったフリッツと対戦したソネゴは、7-6(5),6-3,7-6(17)の激闘を繰り広げ、ソネゴは自身初のグランドスラムのベスト16へ進出した。
フリッツは第3セットのタイブレークで6つのセットポイントを手にしたが、ソネゴが7回目のマッチポイントをモノにして持ちこたえた。その後の4回戦でソネゴは、ディエゴ・シュワルツマンにストレートで敗れている。
3位:ゴラン・イワニセビッチ vs ダニエル・ネスター
This Day in Sport History – 1993 – Goran Ivanisevic & Daniel Nestor play longest tie-break in US Open History (38 Points)
— Tactics IQ Limited (@TacticsIQ) September 1, 2011
ワイルドカードから出場し、ウィンブルドンを優勝した偉大な記録を持つゴラン・イワニセビッチは、全米オープン史上最長のタイブレークを戦った男としても有名だ。
1993年に開催された全米オープンの1回戦で、第11シードだったイワニセビッチは、予選上がりだったダニエル・ネスターを6-4, 7-6(5), 7-6(18)で破ったのだが、20-18という過酷なタイブレークで全てを出し切ってしまったのか、次の試合ではカルレス・コスタにストレートで敗れてしまった。
2位:ビヨン・ボルグ vs プレムジット・ラル
The record for the longest tie-break at #Wimbledon was set in 1973 when Bjorn Borg won a 20-18 breaker against Premjit Lall of India
— Wimbledon (@Wimbledon) June 26, 2014
ウィンブルドンを5回優勝しているビヨン・ボルグは、先述したマッケンロー戦のみならず、1973年に行われたプレムジット・ラル戦では、ウィンブルドン史上最も長いタイブレークを戦った栄誉も持っている。
ボルグはこの試合を6-3, 6-4, 9-8(18)で勝利したが、残念ながら、準々決勝のロジャー・テイラー戦にフルセットで敗れてしまった。ちなみにボルグは、2回戦、3回戦と連続でフルセットマッチを戦っていた。
1位:ジョー・ウィルフリード・ツォンガ vs アンディ・ロディック
Tsonga vs Roddick 2007 Aus Open.
— Tie Break Tens (@tiebreaktens) April 4, 2016
Joint longest tiebreak in men’s singles grand slam history: https://t.co/N9O9VM1M91
映えあるランキングの1位は、2007年全豪オープンの1回戦で行われたアンディ・ロディックとジョー・ウィルフリード・ツォンガのカードだ。ロディックはワイルドカードで出場していたツォンガを相手に6-7(18),7-6(2),6-3,6-3の4セットで破ったが、第1セットに行われたタイブレークは20-18でツォンガが獲得した。
その後、第6シードだったロディックは最終的に、準決勝でロジャー・フェデラーにストレートで敗れている。フェデラーはその後、決勝でフェルナンド・ゴンザレスをストレートで倒して優勝した。
(画像=johnrisner)