【海外テニス】キャリア最高ランクを更新したフリッツが自身の労働観を語る「テニスのために普通の生活を犠牲にした」

 

テイラー・フリッツは、2015年にプロへ転向して以来、4つのATPシングルスタイトルを積み重ねて来た。特に昨シーズンのインディアンウェルズ優勝は、彼のキャリアにとって分岐点となるタイトルだったわけだが、フリッツの功績の裏には、血の滲むような努力が隠れているのかもしれない。sportskeedaが報じた。

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フリッツは上記のインタビューで、自身の持つ労働観について以下のように語っている。

「僕は人生のすべてをスポーツに捧げてきた。パーティーも高校も大学も、何もなかったんだ。テニスと普通の生活を引き換えにしたのは間違いない」

「自分のプロのアスリートになりたいという願望は自覚していた。でも『なんでこんなことしてるんだ』と思う日が何度もあったよ。それくらい、常に自分を追い込まないといけない。楽しくなくなるくらいに頑張らないといけない」

「うまくいかない時、自分の周りのほとんどの人は、僕がかなりひどい状態になることを知っている。簡単なことじゃない。毎週毎週、優勝者以外の全員が負けるスポーツをやっているんだ。だから、負けることに慣れなきゃいけない。でも、自分はこの仕事が大好きだし、今の自分があるってことは、犠牲を払うだけの価値があるという意味だ」

ダラス・オープンの3回戦では、中国人選手初のATPタイトルを獲得することになったウー・イービンを相手に、アップセットを献上してしまったフリッツだが、世界ランキングはキャリアハイの7位へ到達し、インディアンウェルズのタイトル防衛に向けて、士気も高まっているはずだ。今後の活躍に期待したい。

(画像=https://www.instagram.com/taylor_fritz/)