アメリカのテニス界を引っ張る存在であるテイラー・フリッツだが、彼はテニス人気を底上げするために、あることを許容するべきと考えているようだ。sportskeedaが報じている。
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彼女のリドルにテニスを教えてあげるフリッツ。スポーツってお互いの絆が深まるから良いよね。 pic.twitter.com/l8oD6PWTOf
— モリス@海外テニス情報 (@Morris2009USop) December 11, 2022
フリッツはCLAYのインタビューで、ニック・キリオスを例に挙げて以下のように語っている。
「現代の若いファンは、クレイジーなプレーが好きなんだ。ラケット破壊とかね。コートの上でなら、ラケットを叩きつけても手から離れないし、飛び散った破片の影響を受ける人が近くにいなければ、パフォーマンスとして問題はないよね」
「もし、ラケットメーカーが罰金を科すなら、それはそれで構わないんじゃないかな。ファンはラケット破壊を見るのが好きだと思う」
「キリオスの試合が、毎回満員になるのには理由があるんだ。もちろん、常軌を逸した振る舞いはしてほしくないけど、テニス界はファンが好むものを罰しがちだ。人気あるスポーツにするために、僕たちは若い観客を引き付ける努力をするべきだ」
加えてフリッツは、反論への理解も示した。
「多くの人がこう思うかもしれない。ラケットを叩き割るプレーヤーを見るのは嫌だってね。だけど、そう思う人は古いファンだけだと思う。間違いない。テニスファンの平均年齢は高すぎるし、若い人たちを惹きつける必要がある」
「僕と同じ年代の人たちを惹きつけるためには、ドラマが必要なんだ。言い方を変えれば、選手同士に何らかの軋轢があったり、仲が悪かったりすると、その選手たちの試合はいつもよりずっと楽しみになる」
フリッツの言う通り、ラケット破壊はパフォーマンスの1つとして、ファンから人気なカテゴリーなのは間違い無い。しかし、世界にはラケットを1本も買うことすら出来ない子供たちも存在する。ラケット破壊を許容するかどうかは、とてもデリケートなトピックだと言えるだろう。
(画像=https://www.instagram.com/taylor_fritz/)