元世界王者であるアンディ・マレーは、全豪オープン2回戦でタナシ・コキナキスを相手に、5時間45分のロングマッチを制した。35歳にして、キャリア最長の試合を経験したマレーだが、彼は今の大会スケジュールに不満を抱えているようだ。sportskeedaが報じている。
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全豪オープンの最長試合ランク
— モリス@海外テニス情報 (@Morris2009USop) January 20, 2023
1.ジョコビッチVSナダル(2012-5h53)
2.マレーVSコキナキス(2023-5h45)📈
3.ナダルVSメドベデフ(2022-5h24)
4.カルロビッチVSゼバイオス(2017-5h22)
5.ナダルVSベルダスコ(2009-5h14)
35歳を過ぎてもロングマッチをこなせるマレー凄過ぎpic.twitter.com/bMZr4M3NM6
試合後の記者会見で、マレーは以下のようにコメントした。
「午前4時に試合が終わるのはどうかと思う。誰にとって有益なのかわからないよ。ああいう試合を終えた後には、決まってこの議論をする。私とコキナキスの壮大な試合というよりも、ちょっとした茶番劇みたいな感じで終わってしまった」
「驚いたのは、ファンが最後まで残ってくれたことだ。最後まで良い雰囲気を作ってくれて、本当に感謝している。本当にありがたい。翌日も仕事をしなければいけない人もいるだろうし、いろいろと大変だよね」
加えてマレーは、もし自分の子供がこの大会のボールキッズだったら、親として許せないと強調した。
「もし、自分の子どもがこの試合のボールキッズをやっていたとしたら、朝の5時に家へ帰ってくることになる。親として許せないよ。子供たちのためにならない。審判や関係者にとってもメリットはない。ファンにとってもベストではないと思う。選手にとってもいいことではない」
「だから、私たちはいつもこのことについて話している。何年も前から言われていることだよ。ナイトマッチを遅くから始めて、ラリーが続きやすいサーフェスでプレーしたら、今回みたいなことは普通に起こるだろうね」
昨今は、グランドスラムの3セットマッチ化なども囁かれているが、マレーの主張する通り、テニスのツアー全体を通じて、スケジュールの問題は今後も付き纏うだろう。だが、今はとにかく、長丁場を乗り越えて勝利を掴んだマレーへ称賛を送りたい。
(画像=https://twitter.com/josemorgado)