【海外テニス】コルダをコーチングするステパネク「彼は父親のDNAを受け継いでいる」

 

元世界ランキング8位のラデク・ステパネクは、現役時代に元全豪オープン王者であるペトル・コルダから指導を受けていたが、現在は興味深いことに、ペトルの息子であるセバスチャン・コルダのコーチとして活躍している。全豪オープンで、ダニール・メドベデフを倒したコルダの急成長ぶりには、多くのファンが度肝を抜かれたが、ステパネクはコルダのプレーに全幅の信頼を置いているようだ。sportskeedaが報じている。

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直近のインタビューでステパネクは、次のようにコメントしている。

「ペトルは長い間私を指導してくれたけど、今自分がセビ(セバスチャンの愛称)のコーチをやっているなんて、人生の美しい循環だね」

「セビはペトルのDNAを受け継いでいるから、ペトルは安心して眠れるだろうし、私もペトルから学んだこと以外を教えるつもりはないよ。セビは、昔から弟のような存在だったから、コーチングできるのは素晴らしいことだ」

「昨年と比べると、プレッシャーへの対応が上手くなっていることが分かると思う。それがセビの最大の改善点であり、シーズン開幕すぐに結果を出せている理由だと感じるよ」

ちなみに、ステパネクはコルダがテニスに惚れ込むきっかけとなった選手であり、コルダは会見で次のように話していたことがある。

「2009年のUSオープンだね。父と一緒にラデクを見に行ったのがきっかけで、テニスを頑張るって決めたんだ。彼はベスト16まで勝ち進んだ。夜10時半に、アーサー・アッシュ・スタジアムでジョコビッチと対戦したんだけど、スタジアムは満員だったよ」

「翌日も僕はスタジアムに行って、これが自分のやりたいことなんだと分かった。観客のエネルギー、スポーツのあり方、メンタルの強さに惚れ込んだんだ。だからあとは、自分の名前を歴史に残すだけだ」

手首の怪我により、不完全燃焼で全豪オープンを去ることとなってしまったが、コルダのテニスに強いポテンシャルを感じたファンは多いだろう。ジョコビッチもトップ10入りは時間の問題だと彼のテニスを評価していたが、コルダが今シーズンどこまでランキングを上げられるのか今から楽しみだ。

(画像=https://www.instagram.com/sebastiankorda/)