ジョコビッチがワクチン接種を嫌うルーツは5歳の時に発覚した野草アレルギーにある。

 

ノバク・ジョコビッチの伝記を執筆したクリス・ボワーズ氏は、CNNとの対談で、彼が現代医学を嫌っているルーツについて明らかにした。sportskeedaが報じている。

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ボワーズ氏はジョコビッチのことをなんでも知っている

ボワーズ氏は、2017年に『Novak Djokovic: A Biography』という本を執筆した。彼はこの本を完成させるために、ジョコビッチ本人や彼の家族と何度も交流しており、また、ジェレナ・ゲンチッチ(ジョコビッチの最初のテニスコーチ)とも対談をした過去を持つ有識者だ。

ボワーズ氏はCNNでのインタビューの中でまず、ジョコビッチの生い立ちについて語った。

「ジョコビッチは5歳のときに、両親がピザ屋を経営していたセルビアとコソボの国境にあたる山の中の町に、新しいテニススクールが開設されたことを知った。彼はフェンスに顔をくっつけて食い入るようにスクールの様子を見ていたそうだ。そこでジョコビッチは、ジェレナ・ゲンチッチという恩師に出会うこととなった」

ジョコビッチを指導した最初のコーチ、ジェレナ・ゲンチッチは彼のテニスの基礎を形作った。そんな彼女は、ジョコビッチが偉大な運命にあることを最初に見抜いた人だと言われている。ボワーズ氏は以下のように続けた。

「ゲンチッチは、ジョコビッチの感の良さにいち早く気づき、テニスを教えた。彼女は世界王者の基礎を作り上げた驚くべき女性なんだ」

ジョコビッチのアレルギーは5歳の頃から深刻だった

 
 
 
 
 
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しかし、ゲンチッチはジョコビッチの才能と共に、彼が抱えていたある悩みにも気付いていた。それはアレルギー反応だ。ボワーズ氏によると、ジョコビッチはジュニア時代から、ちょっとしたアレルギー反応が元で、しばしば試合をリタイアしていたようだ。

「ゲンチッチが対処しなければならなかった問題は、ジョコビッチが持っていたいくつかのアレルギーだった。ジョコビッチはよく、コートサイドに生えている野草が原因で、くしゃみが止まらなくなることもあった。彼はジュニア時代に、そのアレルギー反応が原因で、試合をリタイアすることもあった」

ジョコビッチは現代医学を嫌っているルーツは、ここにあるのかもしれない。彼は常に自然療法を求めている。ジョコビッチが2017年に肘を大怪我した後、彼が手術を拒否したエピソードは有名だ。

「ジョコビッチは身体の自然な回復力を信じている。2017年シーズンに肘を怪我した時、彼は断固として肘の手術を拒否した。結局、ジョコビッチは2018年に復帰したが、肘は完全に回復せず、最終的には手術を受けることとなった。だが、このやり方は彼の良識に反していた。彼の掲げている自論は『自然治癒が自分にとって正しい方法』と言うものなんだ」

ジョコビッチは過去に、グルテンアレルギーが原因の呼吸困難に陥っていたが、食生活を見直したことで、徐々にアレルギー反応が解消されたという経験をしている。これも、彼が自然治癒を信仰する要因の1つだろう。

2020年のUSオープンで「どんな種類の予防接種にも反対はしない。医学の分野で世界中の人々の命を救ってきた人たちがいるのに、私はワクチンについて語ることはできない。ワクチンが人々を助け、世界中の感染症の拡大を食い止めるのに役立っていることは確かだよ」とジョコビッチは語っていたが、果たして彼が現代医療に信頼を寄せる日は訪れるのだろうか?これは、彼の今後のキャリアに関わる重要な問題だ。

(画像=djokernole)