海外テニスジャーナリストであるベン・ローゼンバーグの、ノバク・ジョコビッチに対する批判コメントがテニス界で物議を醸している。sportskeedaが報じている。
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ジョコビッチは本当に人気がないのか?
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ジョコビッチは、全豪オープンへの出場を明確にしていないことで、現在テニス界に多くの混乱をもたらしている。世界王者であるジョコビッチの欠場は、2022年シーズン最初のスラムである全豪オープンの盛り上がりに、水を差すことになるのではないか?と多くのファンが心配しているが、長い間ジョコビッチを厳しく批判してきた記者のローゼンバーグは、全く逆の意見を持っているようだ。
ローゼンバーグは、あるTwitterユーザーへの返信の中で「2022年のATPカップは、ジョコビッチ不在で盛り上がりが欠ける」と主張するコメントに「ジョコビッチは世界王者であるのにも関わらず、昨年のUSオープンで、多くのテレビ視聴者を惹きつけることができなかった」と反論した。
Have you seen the TV ratings for when Djokovic was going for a Grand Slam in the men’s US Open final? Dude is not a big-time ratings draw. Very possibly the best player of all time, but he’s not a ratings draw. https://t.co/XkcXcjLkpH
— Ben Rothenberg (@BenRothenberg) January 3, 2022
「ジョコビッチが男子USオープンの決勝でグランドスラムを目指していた時のテレビ視聴率を見たことはあるかい?彼は視聴率を稼げなかった。史上最高の選手である可能性は大いにあるが、視聴率を稼げる選手ではないんだ」
ジョコビッチ戦の視聴率が低いのは事実
ローゼンバーグの主張は、本当に正しいものなのだろうか?答えはイエスだ。ジョコビッチとダニール・メドベデフの好カードで行われた2021年のUSオープン決勝は、ジョコビッチがシーズングランドスラム達成まであと1勝という記念すべき試合だった。しかし、この試合の海外スポーツサイトESPNでの平均視聴者数は205万人に留まってしまった。
上記の数字は、女子ツアーのUSオープン決勝となったエマ・ラドゥカヌとレイラ・フェルナンデスの試合視聴者数よりも少ない数字だ。この試合ではESPNで平均視聴者244万人、ピーク時には340万人の視聴者を集め、ラドゥカヌの出身国であるイギリスでは920万人という驚異的な視聴者数を記録している。
しかし、低視聴率だったことがジョコビッチの人気だけの問題かと言われれば、そうではないはずだ。ジョコビッチが決勝のコートに立った時、世界で最も人気を集めているスポーツリーグの1つ、NFLの試合時間と重なっていたという外部要因も無視はできない。リアルタイムでスポーツを視聴する若者が減っていることも関係しているだろう。
ジョコビッチが世界的にどれほどの人気を持っているのか、正確に把握することは難しい。しかし、確実に言えることは、ジョコビッチに関する話題は常に持ちきりであるということだ。彼が仮に視聴率を取れない選手だったとしても、テニス界のスターであることに変わりはない。
(画像=djokernole)