ラドゥカヌがコーチを変更したのは悪手?元世界5位がチーム作りを批判

 

昨シーズン、エマ・ラドゥカヌは、全米オープン史上初の予選参加者からの優勝という偉業を成し遂げた。しかし彼女は、全米オープンで歴史的な躍進を遂げたにも関わらず、コーチのアンドリュー・リチャードソンを解雇した。このことについて、元世界5位であるダニエラ・ハンチュコバは快く思っていないようだ。sportskeedaが報じている。

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ラドゥカヌは、リチャードソンを解雇したのちに、何人かのコーチを臨時で雇った結果、元世界女王のアンゲリク・ケルバーを指導した経験のあるトーベン・ベルツをチームに迎えた。

ちなみに、2022年の全豪オープンは、ベルツが陣営に入ってから初めてのグランドスラムとなったのだが、ラドゥカヌは手にできたマメのせいで本来の力を発揮できず、ダンカ・コビニッチを相手に2回戦で敗退している。怪我を負っていたとはいえ、ラドゥカヌの惨敗は期待外れな結果だったと言えるだろう。

カナダのメディアに登場したハンチュコバは、このことについて言及し、ラドゥカヌはリチャードソンとの師弟関係をそのまま続けるべきだったと述べた。

「若くして、グランドスラムで大きな結果を残すことはいいことだけど、難しいことでもあるよね。ラドゥカヌが全米オープンの直後に、何度もコーチを変えたのを見て、あれは間違っていると思ったの」

「私は、勢いがつくのはスタート時の一度きりだから、できるだけ長く(調子の良いチームの)状態はキープしたほうがいいと信じてる。ツアーがあなたのことを意識し始めた時、当然、すべての選手やコーチがあなたを研究し始めたはず。だから、全米で優勝した数ヶ月後には、誰もがあなたの戦術を理解してたはずよ。ラドゥカヌは、その数ヶ月間を利用するべきだった」

女子ツアーの中で、長寿コンビとして活躍した例を挙げるとすれば、シモナ・ハレプとダレン・ケーヒルが思い浮かぶ。6年間、苦楽を共にしてきた2人は、グランドスラムを2度制覇し、世界女王にもなって見せた。おそらくハンチュコバは、ラドゥカヌにハレプのような強固なチーム作りを勧めているのだろう。

今のラドゥカヌに足りないのは経験だ。彼女が本格的にツアーを回るのは、今シーズンが初めてとなる。相変わらず彼女にかかる期待は大きいいが、焦らずゆっくりとツアーに慣れていってもらいたい。

(画像=emmaraducanu)