自身のテニスキャリアに誇りを持ち満足しているものの、元世界3位のフアン・マルティン・デルポトロは、ノバク・ジョコビッチ、ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラーのBIG3に、世界ランキング1位への道を阻まれたと感じているようだ。sportskeedaが報じている。
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He has arrived.
2009 champion @delpotrojuan will be in the building tonight and we couldn’t be more excited 👏 pic.twitter.com/czXubF8o7z
— US Open Tennis (@usopen) September 7, 2022
デルポトロは、2009年の全米オープンでナダルとフェデラーを連続で破り、優勝したグランドスラムチャンピオンだ。加えて彼は、キャリアで22回のATPシングルスタイトルを獲得し、アルゼンチン代表を2016年のデビスカップ優勝に導き、また、2012年のロンドンオリンピックでは銅メダル、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは銀メダルを獲得した一流プレイヤーだ。
しかし、彼は2005年の全仏オープンから2012年の全米オープンまでの30大会にわたって、BIG3以外でグランドスラムを制した唯一の選手なのにもかかわらず、偉大な功績とは裏腹に、世界ランキング1位になったことはない。USオープン優勝当時、フェデラーとは約1000ポイント、トップのナダルとは約5000ポイントもの差があった。
先日、サンパウロで開催されたローラン・ギャロスジュニアシリーズのイベントで行われた取材で、デルポトロは自身のキャリアを振り返り次のように語っている。
「私のキャリアで欠けているのは、1位になることだけだ。それは常に夢であり、私は常に王者を目指して努力していた…。私は自分のキャリアに誇りを持っているけど、フェデラー、ナダル、ジョコビッチという強大なライバルが常にいたから1位になれなかった」
「ランキングや自分のキャリア年数、1位を目指して共に戦っていた人たちを見れば明らかだけど、私を世界ランキング1位へ到達させてくれなかったのはフェデラー、ナダル、ジョコビッチの3人だった。だけど、夢を追いかける過程に彼らがいたことは、とても素晴らしいことだと思う」
「いつかBIG3時代は終わりを迎え、カルロス・アルカラス、ヤニック・シナー、ホルガ・ルーネなど、これからツアーに偉大な軌跡を残す選手たちが生まれるはずだ。しかし、私のライバルとして長年BIG3が存在したような時代は、もう生まれないかもしれないね」
34歳になるデルポトロは、深刻な膝の怪我により、現在は事実上の引退状態となっている。最後のツアーマッチは、2022年アルゼンチン・オープンのフェデリコ・デルボニス戦だが、ワールドカップで母国アルゼンチンが優勝した際、今年のUSオープンでプレーする意思も見せていたため、まだ彼のプレーを見れるチャンスはあるかもしれない。もし実現するならその時には、ぜひ最大のライバルであるBIG3たちにも同席して欲しいものだ。
(画像=https://www.instagram.com/delpotrojuan/)