ツォンガが復帰への原動力について語る「ナダルの全豪優勝は感動的だった」

 

ジョー・ウィルフリード・ツォンガのカムバックは順調なスタートを切った。プロテクトランキングで地元のモンペリエOPに出場している彼は、1回戦で予選勝者のカクパー・ズックを6-4、6-4で破り、2021年3月以来のツアーレベルでの勝利を飾ったのだ。そんなツォンガがこの度、復帰の原動力となったある出来事について語った。sportskeedaが報じている。

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ズックに勝利した後、ツォンガは、ナダルが2022年全豪オープンで優勝したことから強いインスピレーションを受けたとコメントした。

「2年間で10試合しかプレーできてなかったから、勝ててうれしい。ラファの(2022年の全豪オープンでの)勝利は感動的だったね」

「怪我の状態が単純ではないことは隠さないよ。まだ痛みがある状態を受け入れなければいけない。目的は何よりも、自分がどれだけプレーを続けられるかどうかだ。1回戦を突破したからといって、大した栄誉ではない。キャリアの残された時間で、少しずつ進歩することが目的なんだ。今のところは正しい方向に進めているよ」

ツォンガは2008年に初めてトップ25に入ってから、約10年間そのレベルから落ちることはなかった。しかし、2018年のデビスカップ直前に膝の怪我を負い、その影響で同年の年末には世界ランキング239位まで落ちてしまった。

2019年シーズンには、怪我から順調に復帰し、33勝19敗の成績で世界ランク29位まで順位を上げることに成功したが、2021年シーズンに腕を負傷してしまい、この2年間でツォンガは、わずか10試合に出場して1回しか勝てておらず、世界ランキングも263位と再び低迷している。

2008年の全豪オープン準決勝では、ナダルを相手に圧巻なストレート勝利をもぎ取り、全世界の注目をさらったツォンガ。残された時間は少ないかもしれないが、一歩ずつ着実に元のレベルへと戻ってきて欲しい。

(画像=tsongaofficiel)