過去にグランドスラムを3度優勝したレジェンド、ワウリンカ。彼は今年の3月に足の軽い手術を受けた後、SNSを通じて手術の成功を報告していた。しかし、結果的には怪我は完治せず、6月には再びメスを入れることになった。
彼の復帰時期がいつになるかはまだ分からないが、今はメッシやネイマールが所属するサッカークラブチームのパリ・サンジェルマンのトレーニング施設で、元気にリハビリに励んでいるようだ。海外情報サイトAargauer Zeitungが報じている。
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なぜワウリンカが、サッカーのクラブチームの施設で、賢明にリハビリへ励んでいるのか疑問を持った人も多いだろう。実はそれには理由があり、なんとパリ・サンジェルマンの最高経営任者であるナーセル・アル=ヘライフィーが、カタールのデビスカップ代表を務めたこともある元プロテニス選手であり、今も西アジアテニス連盟の副会長を務めていることから、ワウリンカと繋がりが生まれたという。
ただもちろん、ワウリンカはトレーニング施設のインフラや医療スタッフの協力を得ているだけで、実際にパリ・サンジェルマンに所属している選手たちと一緒に練習をしているわけではない。加えて、彼のアキレス腱の手術のリハビリは、パリ・サンジェルマンのチームドクター、ダリオ・フォート氏が請け負っているようだが、詳細なリハビリ内容は公にはされていない。
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ワウリンカは記事の中で、以下のようにコメントしている。
「テニス選手の生活はとても特別なもので、自分は若い時からツアーで生きていくと決めていた。僕は、テニスが自分に与えてくれる感情、スタジアム、テニスファン達のためにも、一刻も早くツアーに戻りたいと思っています。ツアーでの生活が懐かしい。」
豪快な片手バックハンドで、テニス界を席巻していたワウリンカ。36歳という年齢もあり、かつてののプレーのレベルに戻るのは難しいだろう。しかし、一緒にツアーを戦ってきた同世代のガスケやモンフィス、さらに言えば同郷の偉大な先輩であるフェデラーでさえまだ現役を退いていない。彼がコートに戻ってくる日を、世界中のファン達が心待ちにしている。