2019年ウィンブルドンの2回戦でニック・キリオスは、ラファエル・ナダルと対戦した。この試合は、ネットに詰めてきたナダルにキリオスがパッシングショットを思いっきりぶつけたことで、世界中のテニスファンの間で白熱した論争が起きたゲームでもある。この時の事態をキリオス本人はどう思っているのだろうか?海外サイトBASELINEが報じている。
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テニスというスポーツにおいて、対戦相手にボールをぶつけてはいけないというルールは存在しない。ネットに出る選手も、体にボールが当たる可能性があることを理解した上で、ポジションを上げていくのが普通だ。しかし、テニスは紳士のスポーツ。通常であれば、ボールをぶつけてしまったプレイヤーは、対戦相手へ謝罪をするのが恒例である。だが上記の動画を見ていただければ一目瞭然だが、キリオスはナダルへまったく謝罪の意を示していない。試合後の記者会見でキリオスは当時、以下のようにコメントしている。
「なんで俺が謝らなければいけないんだ?彼はいくつもグランドスラムタイトルを持っているだろ?彼の銀行口座にはいくらあると思っている?彼はチェスをプレイする時のように、ラケットでボールをコントロールすることができるはずだろ。」
もちろん、この発言は大炎上。スポーツマンシップに欠けたキリオスの行為は、あらゆる人達からの反感を買うこととなったのだが、先日彼はインスタグラムのストーリーで、今になってこの時のことを「やっぱりあの時の俺の行動はフェアだ」と回顧。未だにナダルに対して罪悪感は抱いていないようだ。ちなみにこの時の試合は、6-3,7-6(5),7-6(3)のストレートでナダルが勝利している。
最近は自身の持つポッドキャスト番組で、現役選手ながらテニス界のご意見番としての位置を確立しつつあるキリオス。できればテニスに注力してツアーに戻って来てほしいものだが、彼のキャリアは今後どうなっていくのだろうか?問題となったキリオスの記者会見は、以下のリンクからチェックすることができる。
(画像=@NickKyrgios)