今年もATPアワードのノミネート選手が発表され、カムバック賞にはジャック・ソック、マッケンジー・マクドナルド、タナシ・コキナキス、アンディ・マレーが挙げられた。特にマレーは、股関節にボルトがついている人間とは思えないプレーぶりでツアーに戻ってきてくれた。彼のファン達は嬉しい限りだろう。
しかし、忘れてはいけないのが、来シーズンにカムバックすることを夢見ている4人のレジェンド達だ。今回は、その4人を紹介させていただきたい。
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ロジャー・フェデラー
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実は2017年にすでに1度カムバック賞を受賞しているフェデラー。彼はまだコート上を走り回ることはできるのだろうか?今シーズンはわずか4つのトーナメントの出場に終わり、ウィンブルドンで膝の故障を理由に現在もリハビリを続けている。全豪オープンでの復帰も噂されていたが、結果的に2022年シーズンの前半はスキップすることが確定。本人が「ウィンブルドンで復帰できたらびっくりだよ」と語っていた通り、まだ膝の具合は良好ではない様子だ。かつてのプレーを取り戻せるかも問題点の一つだが、もし彼がコートに戻ってきた時には、世界中のファンが歓迎することになるだろう。
ドミニク・ティエム
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2020年シーズンにUSオープンを制覇し、この勢いのまま世界ランキング1位まで上り詰めるのでは?と期待されていたティエムだが、今シーズンの序盤は早期敗退が目立ち、挙げ句の果てには、6月のマヨルカOPを最後に手首の怪我が悪化。そのままシーズンを終了してしまった。手術は回避できたため、長期離脱は避けられるみたいだが、常にフルスイングでプレーする彼にとって手首は生命線だ。再発が危ぶまれるところだろう。かつてと同じパワースタイルでいくのか?それとも何か新しい武器を身につけてくるのか?彼の今後のテニスはかなり楽しみだ。
フアン・マルティン・デルポトロ
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2019年のクイーンズクラブOPで膝を負傷してから、3回もの手術と再生治療を経て、先日はコート練習している様子をファンに向けて公開したデルポトロ。テニス界にはかつて存在しなかった”動けるビッグマン”の先駆者であり、BIG4の牙城を崩す第一の刺客として現れた彼も今年で33歳を迎えた。年齢と回復速度の遅さを計算して考えてみると、今年中に復帰できるかどうかは怪しいが、過去に両手首の手術から3度カムバックしてきた彼ならやってみせるかもしれない。
スタン・ワウリンカ
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今シーズンのドーハOPで敗退した後、軽度な足の手術を受けてツアーから離脱したワウリンカ。足の回復にはそこまで時間がかからないとされていたが、まさかの再手術によりシーズン中に復帰することは叶わなかった。先日は、サッカー選手のメッシが所属するパリ・サンジェルマンのトレーニング施設で、元気にリハビリに励んでいる様子が海外メディアから報じられていたが、実際どれだけ回復できているのかは未だにはっきりしていない。最近は自身がプロデュースしたNFT作品を発表し、テニス以外での活躍も目立つ彼だが、多くのファンが彼の帰還を待ちわびている。
(画像=delpotrojuan)