グランドスラムで7度の優勝を誇り、現在は人気解説者であるマッツ・ビランデルが、全豪オープン4回戦でタイラー・フリッツとの試合中に、審判からコーチングバイオレーションを取られてしまったステファノス・チチパスについて語った。sportskeedaが報じている。
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以前からチチパスには、父親でありコーチであるアポストロスから、試合中にコーチングを受けているとして疑惑が掛けられてきた。そして、今回のフリッツ戦では、実際にチチパスがファミリーボックスへ目配せをしていたとして、バイオレーションが取られる事態に。ちなみに、3回戦でのブノワ・ペール戦でも、チチパスは同じバイオレーションをコールされている。
このことに関してビランデルは、アポストロスが実際に、息子のチチパスへ試合中にコーチングを行なっていたとしても、それは彼のプレーの助けにはならないだろうとコメントした。
「チチパスの父親は(ファミリーボックスから)出て行く必要があるよ。ステファノスには、自分の問題点は自分で解決させるべきだ。試合前や試合後には、きちんとした話し合いをするべきだけど、ステファノスは(試合中の)問題を解決する力を持っているはずだ」
このビランデルの意見には、横に同席していた元世界4位のティム・ヘンマンも同意した。
「もしチチパスの耳元で、常に父親が『ここにサーブを打て、ここに走れ』と言っているなら、彼は成長しないと思う」
果たして、試合中のコーチングは選手の成長を妨げるものなのだろうか?過去にチチパスは、コート上でのコーチングを認めていないテニス界に向けて、ルールを変えるべきだと主張していたことがある。
「テニスでは、すべてのポイントでのコーチングが認められるべきだよ。テニスはおそらく、プレー中にコーチングを認めていない唯一のグローバルスポーツだ。コーチングを合法化してくれ。大きな一歩を踏み出すべき時だ」
21歳以下の最終戦であるネクストジェンファイナルでは、実験的にコーチングが認められており、この取り組みに対するファンからの評価は高い。孤高の美しさが魅力であったクラシックなテニスを見てきたファンからすれば、これは受け入れ難い事象かも知れないが、果たして、コーチングが正式に認められる時はくるのだろうか?
(画像=stefanostsitsipas98)