先日、フェデラーは彼のスポンサーでもあるクレディ・スイス社との対談において、親友でありライバルでもあるラファエル・ナダルが、全豪オープンを優勝する瞬間を見た時の体験について語った。sportskeedaが報じている。
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フェデラーは、グランドスラムダービーでナダルに追い抜かれることとなったわけだが、偉大なライバルが躍動する姿にはグッとくるものがあったようだ。
「ラファ、ノバク、サンプラスが成し遂げた記録は信じられないものだ。私は彼らと長い間、コートで試合を共にすることができた。これは名誉なことだし、ラファの試合の最後に感じた喜びはこれ以上ないものだったよ」
「子供たちと一緒に見てたから、すべてのポイントを観戦することはできなかったけど、最後の最後まで感動したよ。彼(ナダル)は何ヶ月も前から、体の調子が良くないと言っていたのに、全豪オープンのトロフィーを掲げたんだから」
加えてフェデラーは、過去に対戦してきたライバル達との関係についても回顧した。
「ラファが来て、マレーが来て、ノバクが来て、ヒューイットが来て、ロディックが来て、サフィンが来て、みんなそれぞれの役割を果たしていた。僕はすべての選手から何かを学んだよ。もちろん、サンプラスからもね」
「私にとって、彼らから学び、それを実行しようとすることは、かけがえのない教訓なんだ。彼らがいてくれてよかった。彼らが僕の記録に傷をつけたとしても、それは問題ではないんだ。だって、記録を破られた時に、一番最初に喜ぶのは僕だからね?」
全豪オープンの優勝会見では、ナダルも「グランドスラムタイトルを誰よりも多く獲得することは、僕の人生の幸せには直結しないよ」と語っていたが、どうやらフェデラーも似たような考えを持っているようだ。リハビリは決して楽ではないはずだが、彼にはぜひとも、自身の庭であるウィンブルドンで奇跡の復活をしてもらいたい。
(画像=rogerfederer)