【WTA/テニス】元世界女王のエナンがセレナの今後のキャリアを展望。「若い選手は誰も彼女のことを恐れていない」

 

長らくセレナ・ウィリアムズのライバルとして活躍した元世界女王のジュスティーヌ・エナン。2010年の全豪オープンの決勝戦で2人がフルセットの激闘を繰り広げていたことは記憶に新しいが、セレナと直接対戦したことのある彼女には現在のセレナの衰えがハッキリと分かるようだ。スペインのテニスサイトpuntodebreak.comが報じている。

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EURO SPORTSのインタビューに登場したエナンは、セレナのツアー全体に及んでいた支配力がすでに失われつつあると以下のように話した。

 

「若い選手達はセレナを恐れなくなってきている。私たちが活躍していた時代の選手はみんな彼女のことを恐れていたのに。これは、実際に大会のロッカールームに行けば体感できるはずよ。彼女が卓越したプレーヤーであることに変わりはないけどね」

 

すでに現役を引退しているエナンにとっては、セレナの影響力が弱まってきていることに強い違和感を感じているのだろう。また、過去にグランドスラムを7回制覇した過去を持つエナンは、セレナが24個目のグランドスラムタイトルを獲得する可能について言及した。

 

「今は彼女のキャリアの中でも、自信を持って前に進まなければいけない時期が来ているのかもしれない。グランドスラムを優勝するには、それが実現すると強く確信する力も必要だしね。私にとってセレナは強大なライバルだったから、今でも彼女はコート上で何でも出来ると私は思っているけど、もうちょっと現実的に考えるべきなのかもしれない。なぜなら、セレナは年齢を重ねてフィジカルが弱まっているから。今はフィジカルが強い若い選手がたくさんいる。グランドスラムを優勝するのはかなり難しい目標だと思うけど、決して不可能ではないと思うよ。」

 

残念ながら、来シーズンの全豪オープンへの出場は叶わなかったセレナ。彼女には史上最多24個のグランドスラムタイトルを持つマーガレット・コートの記録を破ることが期待されているが、果たしてこの悲願は叶うのだろうか?エナンが話していた通り、セレナには今後も強い自信を持ってプレーしてもらいたい。

 

(画像=citrustennis)