ラファエル・ナダルの元コーチで叔父のトニー・ナダルは、引退を表明したロジャー・フェデラーについての思い出を振り返った。sportskeedaが報じている。
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“Tennis is a tough sport, there are no draws, but if there was going to be one, I would have been very happy to accept one tonight, and share it with Rafa, really” – Roger Federer
— Olly 🎾🇬🇧 (@Olly_Tennis_) September 16, 2022
Pure sportsmanship. Pure class.
Sport is less without this man as an active player. pic.twitter.com/6Wv96PWvcg
トニーは、ナダルが2008年の全仏オープン決勝で、フェデラーにストレート勝ちを収めた時のセレブレーションを例えに出して、2人のライバル関係について以下のように触れた。
「ラファエルが、地面に倒れて祝わなかった唯一の全仏オープン決勝は、2008年のフェデラーとの対戦で、あれは我々にとってまったく予想もつかなかったことだ」
「私にとって、ロジャーとラファは太陽と月のような存在で、私たちのテニス界を明るく照らしてくれている。彼らはゲームを変え、テニスを永遠に高めたんだ」
2人の関係には深いリスペクトがあることは有名だが、ナダルがフェデラーに対して持っている大きな敬意が行動となって現れた結果が、2008年の全仏決勝なのだろう。加えてトニーは、フェデラーのコート上でのオーラと振る舞いについても語った。
「フェデラーはロールモデルでもあるんだ。コート上で彼とポイントを争った選手に対する直接的な無礼はもちろん、派手なポイントの後の自己中心的な態度、生意気な顔をすることさえも彼はしなかったと思う」
「彼は、ジェスチャーで観客の拍手を求めたり、ポイントの後に観客の声援を要求したりしたことは一度もない。彼のセレブレーションは、驚異的なラリーの後でも、グランドスラムタイトルを獲得した後でも、常に控えめでエレガントなものだった」
派手なセレブレーションで、観客を味方に付ける選手も多い中、フェデラーは単純にプレーの魅力で観客を惹きつけた唯一無二な存在だ。トニーは、そんなフェデラーの謙虚な部分に惹かれたのだろう。テニス界きっての稀有な存在であるフェデラーの功績は、今後も語り継がれて行くはずだ。
(画像=https://twitter.com/WeAreTennis/status/1572507423541108737)