メドベデフが全豪決勝で負けた理由が判明?【〇〇のせいで負担が増加】

 

ダニール・メドベデフは、グランドスラムの決勝に2大会連続で進出することに成功した。しかし、2021年のUSオープンでは自身初のグランドスラムタイトルを獲得したものの、2022年の全豪オープンでは、ラファエル・ナダルの奇跡的なカムバックに屈した。この試合が原因となり、メドベデフのメンタルがソフトであると分析する意見も多いが、実際のところはどうなのだろうか?sportskeedaが報じている。

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専門家によれば、全豪の決勝戦を戦っていたメドベデフには、強い競技負担が掛かっていたと言われている。競技負担とは、プレーヤーがコート上で過ごした累積時間による影響のことを表す指標だ。

2011年から2021年の男子スラムの試合から収集した統計によると、準々決勝(4試合分)に進むために選手が費やすオンコート時間は、平均7.5時間~10時間の間とされている。加えて、準決勝に進出するためには、平均10時間~12.5時間のプレーが必要となり、決勝に進むには、12.5時間~15時間が必要だと言われている。

興味深いのは、グランドスラムのデータによると、コート上で上記の平均以上の時間を過ごした選手は、早く試合を終わらせた選手よりも勝つ確率が低くなることだ。試合時間が1時間増えるごとに、勝率は5.6%下がると言われている。

では、メドベデフは、グランドスラムでどれだけの時間をコート上で過ごしたのだろうか?

メドベデフは、USオープンで優勝するまでに11.85時間を要した。これは平均よりもかなり短い時間で、十分な休息を確保して決勝に臨んだことが分かる。これは大きな恩恵だ。

ところが、2022年の全豪オープンでは、メドベデフにアドバンテージはなかった。ラファエル・ナダルが17時間4分かけて決勝に臨んだのに対し、メドベデフも17時間29分もプレーした。

つまり、競技負担という点では、ナダルとメドベデフどちらにも明確な優位性はなく、2人とも強い負荷がかかった状態で戦っていたということになる。

プロテニスの世界では「トップ100の選手の間に、テクニック面での差はない」と言われることがあるが、実力的に互角の選手が多いということは、対戦相手の疲労度は予想以上に大きな影響を与えることになる。その点において、このデータはとても役立つものだと言えるはずだ。

(画像=@medwed33)