元トップ10選手のルーカス・プイユが、4年ぶりにグランドスラム大会で勝利を挙げ、観客とともに感動的なフランス国歌を合唱して祝った。sportskeedaが報じている。
【関連記事】シナーのコーチがアルカラスを絶賛「BIG3も19歳であの質のプレーは出来なかった」
Lucas Pouille singing La Marseillaise (French National Anthem) with the Roland-Garros crowd on Court 14 to celebrate his first Grand Slam win in four years 🥲 pic.twitter.com/JhbvWZutfx
— Bastien Fachan (@BastienFachan) May 28, 2023
予選から勝ち上がったプイユは、ラッキールーザーのロディオノフと再び対戦し6-2、6-4、6-3で勝利した。これにより、世界ランキング675位のプイユは、2013年の世界ランキング762位のパブロ・クエバス以来、全仏オープンで2回戦に進んだ最低ランクの選手となった。
プイユの勝利に対する圧倒的な感情の高まりは、彼が観客を率いてフランスの国歌『ラ・マルセイエーズ』を情熱的に歌いながら祝ったことで明らかだった。
今回のプイユの勝利は、とてもエモーショナルな側面を持っている。なぜなら、彼はスランプによる影響でアルコール依存症とうつ病を患っていたからであり、これらの弊害を乗り越えカムバックしたプイユに対して、歓喜の声を上げているファンは多い。プイユは勝利した瞬間を次のように振り返っている。
「もちろん、ここ数年、国歌斉唱はファンのみんなで歌っているよね。試合の最後に一番聴きたい曲だ。今夜は、試合終了後にみんなが歌い始めたから、その感動を一緒に味わいたいと思って、できるだけコートに長くいて1分1秒を大切にしようとしたんだ」
「(ファンからの声援は)日に日に増えていく感じはしている。本当に特別だ。だから、サインや写真撮影をするために、コート上でさらに30分くらい時間をかけたと思う。試合はかなり遅くに終わったのに、スタンドは満員で、最初のポイントから最後のポイントまで応援してくれた。エネルギーがとにかくすごかった。たくさんの感情を抱いたよ」
まだ29歳と若く、チャンスは十分に残っているプイユ。スランプを乗り越え、地元ファンに夢を与えた彼のストーリーは、多くの人間にインスピレーションを与えたことだろう。全仏オープンでは、更なる快進撃を期待したい。
(画像=https://www.instagram.com/lucaspouille/)