先日、がんとの闘病の末、惜しくも亡くなってしまったOff-White創設者であるヴァージル・アブロー氏。ファッションデザインの最前線を走っていた彼は、テニス界にも色あせないレガシーを残してくれた。海外テニスサイトBASELINEが報じている。
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セレナ・ウィリアムズとのコラボ
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高級ファッションブランドであるOff-Whiteと、スポーツブランドの最大手NIKEは、これまでに幾度となくコラボをしてきた。そして、そのコラボ作品の内の2つが、NIKEとアブロー氏がデザインを施したセレナ・ウィリアムズの試合ユニフォームだ。特に日本のテニスファンにとって、上記の2018年のUSオープンでセレナが来ていたユニフォームには、強い見覚えがあるはず。何故なら、大阪なおみが初めてグランドスラムを制覇した時に、決勝戦でセレナが着ていたものだからだ。
また、セレナの姉であるヴィーナスもアブロー氏の大ファンであり、直接コラボすることは残念ながら叶わなかったが、彼が残してくれたインスピレーションについて以下のように語っている。
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「彼が闘病という絶対的に困難な状況の中でも、デザインというライフワークを続けたことはとても勇敢でした。彼は何があっても、自分の好きなことを追求し続け、ファッションやデザイン、アートの世界をオープンにし、高めていったことは素晴らしいことです。あなたは、怪我からの復帰を目指している私に、とても多くのインスピレーションを与えてくれています。来シーズンに私が経験することは全て、ヴァージルにインスパイアされたものになるでしょう。」
ガエル・モンフィスの追悼
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今年の7月に挙式したエリナ・スビトリーナとガエル・モンフィス。たちまちテニス界のビッグカップルとして、様々な方面から多くの祝福を受けたが、その結婚式でエリナが来ていたドレスは、アブロー氏がデザインしたものだった。アブロー氏の訃報は、エリナとモンフィスどちらにとっても大きなショックだったようで、モンフィスはインスタグラムに彼への愛と感謝を記した投稿をアップした。
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「このニュースを聞いて、とてもショックを受けているし、まだ信じられません。ここ数年の間には、あなたとコミュニケーションを取る機会が何回かあり、私に真のインスピレーションを与えてくれました。エリナのウェディングドレスをデザインしていただけたことは、何よりも光栄でした。あなたとのご縁にとても感謝しています。ご家族のご冥福を心からお祈り申し上げます。」
そのカリスマ性で、多くの人に影響を与えたヴァージル・アブロー氏。彼の志は永遠に消えることはないだろう。
(画像=@venuswilliams)