10代でありながら、すでにWTAツアーを引っ張る存在となっているココ・ガウフ。そんな彼女が掲げる今年の目標には、少しばかりユニークなものも含まれている。WTA公式サイトが報じた。
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ガウフの目標はTik Tokを見る時間を減らすこと
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WTAのインタビュアーに今シーズンの目標について聞かれたガウフは、以下のように答えた。
「Tik Tokの利用時間を減らすことかな?これが一番大きい目標ね。正確な時間は分からないけど、少なくとも1日に2~3時間は見ちゃっているから。頑張らないと」
プロテニス選手としては、なんとも可愛らしい目標だが、ガウフはまだ17歳だ。年頃の女の子が抱える悩みだと考えれば、これは普通のことだろう。ガウフがスパイダーマンの大ファンであり、先日公開された新作を見るために、映画館へ飛び込んで行った報告をSNSでしていたのは記憶に新しい。
昨シーズンは、ガウフを含めて10代の選手の躍動が目立った。そしてガウフは、同年代であるエマ・ラドゥカヌとレイラ・フェルナンデスの活躍にとても刺激を受けているそうだ。
「(USオープンでの)2人の活躍にはとても感激したの。誰も予想していない結果を残すのは、とてもクールなことだから。私たちは、ジュニア時代から面識があるから、彼女達の活躍を見れるのはとても嬉しい。もちろん、自分も負けてられないと思っているよ」
USオープンの決勝で凌ぎを削り合ったラドゥカヌとフェルナンデスは世界を驚かせた。しかし、2019年に15歳3か月という若さで、ウィンブルドンの4回戦に進出して見せたガウフも充分偉大だ。だが彼女は、挑戦するマインドを未だに忘れていない。
ガウフは厳しいトレーニングを淡々とこなせる選手
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ガウフは、トップアスリートが揃っているWTAの中でも、恵まれたフィジカルを持っている1人だが、まだ体は成長を続けているのだろうか?
「成長期は終わったような気がするの。でも、人に見られるたびに、背が高くなったと言われてるから、測定値の方が間違っているのかもね」
ガウフは、さらに筋肉をつけていくことができるフレームを持っている。彼女はすでに時速200kmのサーブを打つことができるが、これは女子の歴代トップ20に入るスピードだ。彼女のフィジカルが持つ潜在能力は計り知れない。
ちなみに去年のオフシーズンには、コーチである父親のコリーやチームのメンバーとともに、ガウフはフロリダで肉体改造を行っている。
厳しい暑さの中、朝8時からワークアウトは始まり、肩、体幹、上半身などのウェイトトレーニング。その後コート練習を3〜4時間みっちりこなし、休憩を挟んでさらに筋トレを行う・・・。過酷なトレーニングは、ガウフをさらに成長させた。
「最悪だったのは、トラックでのトレーニングだったよ。400秒、200秒、100秒……時間を測定しながら、とにかく何度も走った。生きているのが嫌になるような時間だったね。でも、乗り越えられて幸せ」
厳しい練習を文句一つ言わずこなすことから分かる通り、ガウフはとても謙虚で、人から愛されるタイプのプレーヤーだ。そして、彼女はインタビューの最後に、持ち前のハングリー精神を語った。
「常に満足することなく、もっと成長していきたい。もっとハングリーになりたい。優勝したら、すぐに次の大会を楽しむことを考える。でもたまには、一歩下がった視線で、自分の成し遂げた記録を眺めるのもいいかもね」
(画像=cocogauff)