大阪なおみを倒したアニシモワのコーチはアガシと師弟関係だった名将。

 

全豪オープンの2回戦で、東京オリンピック金メダリストであるベリンダ・ベンチッチをストレートで破った後、続く3回戦では今大会のディフェンディングチャンピオンである大坂なおみを4-6, 6-3, 7-6(5)で退けたアマンダ・アニシモワ。そんな彼女が、快進撃に一役買っている臨時コーチのダレン・ケーヒルとの関係について語った。sportskeedaが報じている。

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大阪なおみを倒したアニシモワを指導してるケーヒルについて

 
 
 
 
 
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ケーヒルは、オーストラリア出身の元トップ25プレーヤーで、全米オープンでは準決勝に進出した過去もある。1995年に現役を引退してからは、今に至るまでコーチングを続けている。

ケーヒルは選手としても知名度があるが、テニスファンとしてはおそらく、数多の大物選手を指導してきた名将としての存在感の方が大きいだろう。元世界王者のレイトン・ヒューイットやアンドレ・アガシを始めとして、ケーヒルの元で花開いたレジェンドは数知れない。

しかし、ケーヒルがこれまでに築き上げてきたコンビの中でも、最も大きな成功を収めたのは、女子ランキングの頂点にエスコートし、2つのグランドスラムタイトルを獲得するまでに導いたシモナ・ハレプとのパートナーシップだろう。

ケーヒルとハレプは昨シーズンの終わりに、ファンから惜しまれながらもパートナーシップを解消してしまったが、ハレプはSNSを通じてケーヒルへの感謝を伝えている。

「6年間一緒に仕事をしてきましたが、ダレン・ケーヒルと私は、仕事上の関係を終わらせる時が来たと判断しました。私をより良いテニスプレイヤー、より良い人間にしてくれたD(ケーヒルのあだ名)に感謝します」

アニシモワは、大阪なおみに勝利した後の記者会見で、ケーヒルとの正式な契約は急がずに、ゆっくりと判断するつもりだと語っていたが、今回の結果を鑑みれば、現在のところ2人の相性はぴったしだと言える。

大坂なおみを倒せた原動力はケーヒルの優しい一言

 
 
 
 
 
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加えてアニシモワは、この記者会見の中で、コーチのケーヒルを”素晴らしい仲間”と表現した。彼女は、以下のようにコメントしている

「ここ数週間、ケーヒルは私のチームに素晴らしい貢献をしてくれている。彼は、私が落ち着いてリラックスできるようにサポートしてくれて、今日の試合に向けて、自分を信じてプレーするための自信を与えてくれたの。彼は自信を持つためのプロセスを、私にうまく伝えてくれていると思う」

「ケーヒルは私を助けてくれている。昨日は完璧なプレーをしようとして少しストレスを感じていたんだけど、そんな時でも彼は『とにかくリラックスして、自分の持っている出来る限りのプレーをするんだ』と言ってくれたんだ」

今回の全豪オープンの快進撃に加え、前哨戦であるメルボルン・サマー・セットでも、アニシモワが自身2つ目のタイトルを獲得していたことから分かる通り、今の彼女は絶好調だ。その背景としてはやはり、ケーヒルのメンタル面での支えが大きいと言える。

もし、このパートナーシップが正式なものとなれば、アニシモワに隠れている潜在能力を、ケーヒルが最大限に発揮するために必要な原動力となるだろう。アニシモワは4回戦で、世界ランキング1位のアシュリー・バーティと対戦する予定だ。

(画像=amandaanisimova)