【ATP/テニス】名将であるムラトグルーがジョコビッチについて語る。「10代の頃の彼のテニスは大したことなかった」

 

これまでにグランドスラムを23回制覇した生ける伝説、セレナ・ウィリアムズ。そんな彼女のコーチを務めるのは、テニス界で一番有名なコーチと言っても過言ではないパトリック・ムラトグルーだ。事実セレナは、彼がコーチについてからグランドスラムを10回制覇しており、プレーのレベルを次の段階へと進化させた。そんな実績と知名度を兼ね備えた名将のムラトグルーだが、彼によるとセレナと世界王者であるジョコビッチにはある共通点が存在するらしい。海外サイトBASELINEが報じている。

 

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ムラトグルーは上記のSNSの投稿で、2人の共通点は”マインドセット”だと語った。

 

「チャンピオンというものは強いマインドセットを持っており、そのマインドセットがテニスを構築する。すべては考え方次第で、これは全てのテニス選手に当てはまることだ。ノバクが17歳だった時のことを覚えているよ。彼のテニスは決してレベルが高いとは言えなかったけどね。でも彼は究極の精神力を持っているんだ。それはセレナが持っているものと同じようなものだ。この2人がチャンピオンになれたのは、強いマインドセットを持っているからさ。」

 

これは驚くべきことだが、一流の指導者であるムラトグルーですら、10代の頃のジョコビッチからは世界王者となる才能を見抜く事ができなかったのだ。つまるところジョコビッチは、これまでに凄まじい速度で成長し、結果を残して来たという事だろう。そしてそれを実現させたのが、彼が持つ強いマインドセットなのだ。

 

現在、セレナとジョコビッチはそれぞれ偉大な選手としてツアーに君臨しているが、来シーズンの展望においてはそれぞれ不安定な状況が続いている。セレナは当初、全豪オープンへ出場する意向をメディアへ示していたが、メディカルチームの判断により出場を見送ることになり、ジョコビッチに至ってはATPカップに参加メンバーとして名前が載っているにも関わらず、コロナワクチンの接種を受けたかどうかが明らかになっていないため、彼が全豪オープンへ出場するのかどうかは不透明な状態が続いている。2人のキャリアの行方は今後どこへ向かっていくのだろうか?今は続報を待ちたい。

 

(画像=patrickmouratoglou)