【2022年版】スポンサーを変更したプロテニス選手まとめ【大手ブランドの衰退】

 

大手ブランドと契約し、そのウェアを着て大々的に宣伝することは、テニス選手にとってとても光栄なこととされてきた。しかし近年は、ニッチなブランドと契約し、自らがブランド繁栄の開拓者となる選手も少なくない。そこで今回は、2022年シーズンからスポンサーを変更している主なプレーヤーを、何人か紹介していきたい。

【関連記事】ガエル・モンフィスが「2021年は最悪の年だった」と回顧。

マッテオ・ベレッティーニ

 
 
 
 
 
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アパレルブランドであるBOSSは、テニス界においては新参者の扱いとなる。何故なら同ブランドは、新たな市場を開拓するために、昨年12月に世界ランキング7位のマッテオ・ベレッティーニと契約するまで、テニスプレーヤーのスポンサーになったことがなかったからだ。

2021年のウィンブルドンで、グランドスラム初の決勝進出を果たし、大きな飛躍を遂げたベレッティーニは、これまで老舗ブランドであるlottoのウェアを着用していたが、今回のスポンサー変更は予想外のムーブと言える。また、ベレッティーニは、チャリティー活動を目的としたカプセルコレクション「BOSS x Berrettini」の発売も発表している。

クリスチャン・ガリン

 
 
 
 
 
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チリのクリスチャン・ガリンも、オフシーズンにスポンサーを変更した一人だ。10年近く続いたadidasとの契約に終止符を打ち、Emporio Armaniとのキット契約を結んだのだ。これで彼は、ファビオ・フォニーニ、引退したフラビア・ペンネッタ、ベロニカ・クデルメトバなどと同じ、アルマーニ・ファミリーの一員となった。

ガエル・モンフィス

 
 
 
 
 
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ガエル・モンフィスは、AsicsとWilsonの10年間にわたる契約を終了し、フランスの小売業者であるDecathlonとの契約を発表した。モンフィスは、Decathlonの自社ブランドである「Artego(アルテゴ)」のラケットとウェアを着用してコートに立つこととなる。

アイラ・トムリャノビッチ

 
 
 
 
 
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K-Swissと契約していたアイラ・トムリャノビッチも、今シーズンからは、アメリカのスポーツウェアブランドであるPenguinのウェアを着ている。Penguinも先述したBOSSと同様に、これがテニス市場への初進出となる。

レイラ・フェルナンデス

 
 
 
 
 
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昨年のUSオープン決勝で大活躍したレイラ・フェルナンデスは、クールなAsicsのウェアを着ていたが、今シーズンのアデレードでの開幕戦では、Lululemonを着用してた。日本のメーカーからスター選手が離れてしまうのは残念だが、活発なイメージを持つ彼女には、緑のウェアがとても似合っている。

大手ブランドとの契約は悪手という風潮

 
 
 
 
 
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NIKEやadidasなどのトップブランドは、契約書に「減額条項」を明記することが多い。この条項は、選手が一定のパフォーマンス基準を満たさなかった場合に、スポンサー側が報酬を差し引くことができるというものだ。

テニスのようなスポーツでは、個人が直接的なチーム運営請け負うことが多いため、このようなスポンサーからの給与の削減は、スタッフの配置やツアーを回る旅費に大きな影響を与えることになる。

なので近年は、アスリートを大勢抱えておらず、少人数のメンバーに潤沢な資金を提供できるスポンサーと契約することが、選手達の間でちょっとしたトレンドとなっている傾向がある。オーストラリアの期待の若手であったタナシ・コキナキスが、怪我から復帰した際に、NIKEとの契約が打ち切られていて、ウォルマートで買ったTシャツで試合に出ていたことは記憶に新しい。

今後は、ニッチなブランドのパイオニアとなるテニス選手が、大勢出てくることが予想されるだろう。プレーだけでなく、着用しているブランドを見て楽しむのも、テニス観戦の一つの見方としてありなのかもしれない。

(画像=matberrettini)