【ATP/テニス】バーナード・トミックが自身の抱えている後悔を告白。「自分は世界ランク5位には入れたはず」

 

バーナード・トミックは196cmという恵まれた身長とリーチで、俊敏なフットワークと一撃のあるストロークを武器にテニス界の将来を担うと期待されていた選手の1人だ。しかし蓋を開けてみると、ナイーブで練習嫌いな性格が災いし、ツアーでの存在感は徐々に薄くなり現在は世界ランキング256位までフォールダウンしてしまった。そんな過去を持つトミックだが、現在の彼はどのような考えを持ってテニスに臨んでいるのだろうか?puntodebreak.comが報じている。

 

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キャリアの再起の第一歩として、来年の全豪オープンの予選へ出場することを決めているトミックは、自分のキャリアを振り返りながら以下のようにコメントしている。

 

「正直な話、俺は外部からの影響を強く受けすぎていたんだ。若くして成功したせいだよ。毎週開催される試合、世界中を翔け巡る旅行生活、プライベート・・・。25歳の頃には疲れちゃって、メディアに向かってくだらないコメントをするようになってた。今の俺はベストな状態ではない。ピークのフィジカルに戻るためには何ヶ月もかかることは承知の上で、全豪オープンの予選に出場することにしたんだ。4週間半後には良い結果が残せると期待しているよ。」

 

トミックのキャリアが狂い始めたのは、2017年のウィンブルドンで「テニスに飽きちゃったんだ。俺は金を稼ぐためにテニスをしているだけだぜ。」とメディアに向かって発言した時からだろう。プロのアスリートらしからぬ発言に対してITFは、トミックに与えられたウィンブルドンの賞金を全額没収し、加えてスポンサー契約をしていたラケットメーカーのHEADからは契約を解除されてしまった。その年は早期敗退も相次ぎ、結果的に前シーズン26位だったランキングは140位まで下降。過去の栄光は見る影も無くなってしまった。

 

「自分にテニスの才能が備わっていることは知っているけど、40歳とかまで現役を続けるつもりはないかな。俺はもう一度勝ち上がるチャンスを手にしてハッピーに引退したい。そのためにも、あと5年くらいはプレーするさ。トップ10に入るためにも、これからは真面目にテニスに取り組むよ。」

 

この発言の真意が本当かどうかは分からないが、ローマ・マスターズを約8分で棄権した過去を持つ人間とは思えない改心っぷりである。彼は果たして過去のレベルまで戻ってこれるのだろうか?トミックはインタビューの最後を以下のように締めくくった。

 

「俺にはまだチャンスがある。世界ランキングだって17位まで上がったことがあるんだ。ちゃんと練習してトーナメントに参加していれば、世界ランクトップ5入りも夢じゃなかったかもしれない。今の自分は成長した。時は人を変える。バカな子供みたいだった昔の自分とは違うんだ。」

 

(画像=real.bernardtomic)