グランドスラムを20回制覇したレジェンドであるロジャー・フェデラーは、その輝かしいキャリアの中で、これまでに多くのコーチに恵まれてきた。では、フェデラーにとって最も大きな影響を与えたコーチは誰なのだろうか?essentiallysportsが報じている。
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Roger Federer’s inspirational former coach died in a car crash on his honeymoon in 2002.
— CNN Sports (@cnnsport) January 7, 2019
Nearly two decades on, Federer still gets emotional when he talks about Peter Carter.
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フェデラーの伝記『The Master: The Brilliant Career of Roger Federer』を執筆したクリストファー・クラリー氏によると、彼が最も影響を受けたのは、9歳の時からプロになるまで指導を受けたピーター・カーター氏だという。
カーター氏は、現在のフェデラーの華麗なゲームスタイルを形作っただけでなく、精神面や行動面でも彼を助けたと言われている。惜しくも彼は、2002年に交通事故が原因で亡くなってしまったが、フェデラー本人は、カーター氏について以下のように語っていたことがある。
「ピーターは僕に多くのものをもたらしてくれた。人間的な面でも、もちろん自分のテニスにもね。多くの人が自分のテクニックを磨き上げてくれたけど、ピーター以上の人はいない。私のテクニックが優れているというのなら、それはピーターのおかげだよ」
カーター氏が交通事故で亡くなった後、フェデラーは翌年のウィンブルドンで初のグランドスラム優勝を達成し、その勝利を彼に捧げたことは有名なエピソードだ。
しかし、カーター氏が、フェデラーの故郷であるスイスのバーゼルへとやってきて、彼を指導することになったのは、まったくの偶然の出来事だったらしい。
クラリー氏が執筆した伝記によると、カーター氏はテニスのコーチングでわずかな収益を上げながら生活していたが、たまたまスイスのスクールでコーチングをやることに興味が湧いたようで、そこで9歳のフェデラーと出会うこととなったのだ。
カーター氏は、ヨーロッパのどの国のどのようなスクールにも勤めることができたはずだ。だが、わざわざスイスのバーゼルを選び、未来の世界王者にテニスを指導することとなったのは、とても数奇な運命だと言える。彼が残したレガシーは、今もフェデラーの中で生き続けていることだろう。
“If I can say thank you for my technique today, it’s to Peter.”
— TENNIS (@Tennis) January 7, 2019
In a CNN interview, a tearful Roger Federer remembers his late Australian coach, Peter Carter: https://t.co/nTU8RyK8oG pic.twitter.com/G21PCw7i8N
(画像=rogerfederer)