ナダルのモンテカルロ名勝負3選【生涯成績76戦71勝】

 

2022年のモンテカルロ・マスターズが開幕したが、今年は大会史上最も成功した選手であるラファエル・ナダルが怪我のため欠場している。そこで今回は、ナダルが繰り広げたモンテカルロでの名勝負を3試合ほど紹介させていただきたい。sportskeedaが報じた。

【関連記事】海外ユーザーによるラファエル・ナダルへの薄毛イジりが加熱?

ラファエル・ナダルvsアンディ・マレー(2016年準決勝)

2005年から2013年まで9年連続でタイトルマッチを戦っていたナダルは、2014年と2015年に決勝へ進出できなかったこともあり、2016年は王座奪還のために万全の体制で臨んでいた。

そんな彼は、準々決勝でスタン・ワウリンカを破った後、当時第2シードだったキャリア全盛期のアンディ・マレーとぶつかった。マレーはナダルを苦しめ、第1セットを先取したが、第2セットはナダルが勢いよく息を吹き返し、試合はフルセットへ。

3セットでは、ナダルがペースを崩すことなく6-2とし、自身100回目、モンテカルロでは10回目のATPツアー決勝進出となる記録的な勝利をあげた。その後ナダルは、決勝でガエル・モンフィスを破り、モンテカルロで9個目のタイトルを獲得している。

ラファエル・ナダルvsノバク・ジョコビッチ(2009年決勝)

ナダルとノバク・ジョコビッチ。ベースラインからの長いラリーが持ち味の両者だが、ファン達は2人の質の高いテニスに酔いしれ、魅了された。

1セットはナダルが6-3で先取し、第2セットはジョコビッチが冷静な判断で取り返したが、強いタフネスを持ったナダルの勢いはジョコビッチの手に負えず、ナダルはモンテカルロで5回目の栄冠を手にした。

ラファエル・ナダルvsロジャー・フェデラー(2006年決勝)

モンテカルロでの2連覇を目指していた当時のナダルは、2006年大会の決勝でロジャー・フェデラーと対戦した。

ナダルは6-2でセットを先取し、試合の流れを優位にしていたが、フェデラーが7-6 (2)で第2セットを取り返すと形勢が逆転。死闘へと発展した。

しかし、まだ10代だったナダルは、持ち前の体力を活かしたフィジカルなプレーで、第3セットを6-3、第4セットもタイブレークの末に7-6 (7-5)で取り、GOATを圧倒して2連覇を達成した。

ナダルが全仏オープンで多大な成功を収めていることは有名だが、出場した76試合のうち71試合で勝利しているモンテカルロも、彼の庭だと言って過言ではない。来年は、同大会の海沿いの美しいコートで、ナダルのプレーが見られることを期待したい。

(画像=@rafaelnadal)