昨シーズンはわずか15試合の出場にとどまったキリオスだが、復帰戦となるはずだったメルボルン・サマーセットの出場を、喘息による極度の疲労を理由としリタイアした。キリオスにとっては遅れ気味のシーズンスタートとなってしまったが、彼が喘息持ちとなってしまったのには、ある理由があるそうだ。ATP公式サイトが報じている。
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キリオスが喘息持ちになった理由は受動喫煙?
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キリオスは、喘息持ちになった理由を以下のように考察している。
「俺はずっと喘息を患っていたんだ。6年前にAIS(オーストラリアスポーツ協会)で検査を受けたときの結果を見て、自分の喘息の重症さを初めて知ったよ」
「(喘息持ちになった理由は)多分、子供の頃の受動喫煙が原因だと思う。よく祖母が車の中でタバコを1箱まるまる吸っていて、しかも車の窓が古かったから、開けるのが難しかった。だから喘息がひどくなったのかもしれないね」
キリオスによると、現在も呼吸に少し違和感はあるそうで、メルボルン・サマーセットの棄権は大事を取ってのことらしい。
「絶対にコロナだと思った。でも、PCRテストやその他の検査を何度もしたけど、毎回陰性だったね。今でも呼吸に少し影響がある。先週は60%くらいの状態だったから、無理してプレーしたくなかったんだ」
キリオスにとってドローは紙切れ
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4月に27歳になる世界ランキング93位のキリオスは、来週のシドニー・テニス・クラシックと全豪オープン、共にノーシードで出場することになっている。しかし、彼にとってドローは単なる紙切れに過ぎないのかもしれない。
「俺は自分自身の能力を、これまでにちゃんと証明してきたはずだ。口が達者だと思われがちだけど、それと同じだけ多くの選手を倒してきたし、多くの大会で優勝してきた」
「タフなドローでも気にならないさ。正直なところ、そんなことはどうでもいいんだ。ただ、プレーして楽しみたいと思っている。みんなは俺のショーを見れることに期待しているし、自分にはまだその能力があると思っているよ」
2016年にキャリアハイの13位に到達したこともあるキリオスは、ランキングが下がった今でも、いまだにテニス界の最大のスターの一人であり続けている。昨年の全豪オープンの3回戦では、当時世界3位だったドミニク・ティエムを相手に2セットアップし、世界中に実力が健在であることを知らしめた。
キリオスの今シーズンは、どのような結末を迎えるのだろうか?フィジカル面が全盛期を迎えている彼にとって、今は間違いなく大きな結果を出す好機だ。
(画像=k1ngkyrg1os)