ニック・キリオスのショーが、来シーズンの第1週目にオーストラリアへ帰ってくる。彼は全豪オープンの前哨戦となるメルボルン250でワイルドカードを受け取ることが決まっており、去年のレーバーカップ以来、久しぶりに公の前でプレーすることとなる。”悪童”の名で知られる彼は、何故ツアーへ戻ることを決めたのか?海外テニスサイトBASELINEが報じている。
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彼は最近SNSを通じて、ジムでトレーニングをしたり、他のプレーヤーとドリルをこなしたりと、オーストラリアのイベントでの新たな展開に向けて復帰を目指している様子をファンに向けて発信していた。地元オーストラリアで復帰できるのは、キリオスにとってもモチベーションに繋がっているようで、彼は以下のようにコメントした。
「もちろん、地元でプレーできることに興奮しているよ。テニス・オーストラリアが素晴らしい仕事をしてくれた。自分にワイルドカードを与えてくれたことは素晴らしいことで、ファンのためにショーをするためにベストを尽くすさ」
また、キリオスはテニスに対する情熱を取り戻した理由も語った。彼は2016年にマルセイユ、アトランタ、楽天OPで優勝して世界ランクトップ15に入り、キャリア最高のシーズンを送っていたが、2020年にシーズンがコロナパンデミックにより中断した後は、積極的にツアーを回らずに、主にポッドキャストでテニス界のご意見番と化していた。しかし、そんな彼にテニスへのモチベーションを取り戻させてくれたのは、財団を通じてサポートをしている子供達だったそうだ。
「もう自分のためにプレーすることはない。自分はNK財団を運営しているけど、自信を失っている人、不安を抱えている人、子供たち、そんなみんなのためにプレーする。俺はただプレーするだけで、それを見た人々に希望を与えられるように、自分を奮い立たせようとしているんだ」
テニス界のスーパーヴィランが、恵まれない子供達のためにコートへ戻ってくる。来シーズンは面白いことになりそうだ。
(画像=k1ngkyrg1os)